・・・・・・・っということで、つづきです。
自分が関係した施設を使ったり、近くに見えたりすると興奮します。
中にはぼくが責任者として、実際に作ったものもあります。
「これはオレが作ったんだぞ」とか、「このビルにはオレが入れた設備があるんだぞ」
なんて、ついつい大声で自慢してしまいます。
銀座にもいくつかそういうのがあって、近くを通るたびに言うものだから、
「オヤジまた始まったよ」と、家族から冷たい目で見られてしまうのですが。
・・・・・っと前回の続きですが、大きな施設の一部を自分が作って、
その完成した写真を見られないなんてこと、寂しすぎます。
職人や技術者達は、回ってきた図面どおりに加工して、製品の一部として送り出します。
その出来上がった製品に対して、彼らは誇りを持っているわけで、
どこに使われようが本当は関係ないのかもしれません。
でも、地図に残る仕事の一部をしているのに、
それが、結構有名な構造物なのに、
関係した本人が全く知らないのは問題です。
あってはならないことなのです。
仕事というものは、そんなにドライなものじゃないのです。
もっともっとウエットな感情がこもっているのです。
・・・・・・
ぼくが送った完成写真はそういう意味で喜ばれたのです。
もしかすると、ぼくの送った写真が、名も知らない職人の自宅の壁に飾られていないとも限らない。
そのオヤジは、写真を見ながら酒を飲みつつ、
家族に「これはオレが作ったんだぞ」と、自慢しているかも知れないのである。
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