2010年2月25日木曜日

地図に残る仕事(その2)

・・・・・・・っということで、つづきです。

自分が関係した施設を使ったり、近くに見えたりすると興奮します。

中にはぼくが責任者として、実際に作ったものもあります。

「これはオレが作ったんだぞ」とか、「このビルにはオレが入れた設備があるんだぞ」

なんて、ついつい大声で自慢してしまいます。

銀座にもいくつかそういうのがあって、近くを通るたびに言うものだから、

「オヤジまた始まったよ」と、家族から冷たい目で見られてしまうのですが。

・・・・・っと前回の続きですが、大きな施設の一部を自分が作って、

その完成した写真を見られないなんてこと、寂しすぎます。

職人や技術者達は、回ってきた図面どおりに加工して、製品の一部として送り出します。

その出来上がった製品に対して、彼らは誇りを持っているわけで、

どこに使われようが本当は関係ないのかもしれません。

でも、地図に残る仕事の一部をしているのに、

それが、結構有名な構造物なのに、

関係した本人が全く知らないのは問題です。

あってはならないことなのです。

仕事というものは、そんなにドライなものじゃないのです。

もっともっとウエットな感情がこもっているのです。

・・・・・・

ぼくが送った完成写真はそういう意味で喜ばれたのです。

もしかすると、ぼくの送った写真が、名も知らない職人の自宅の壁に飾られていないとも限らない。

そのオヤジは、写真を見ながら酒を飲みつつ、

家族に「これはオレが作ったんだぞ」と、自慢しているかも知れないのである。



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