2010年2月15日月曜日

歴史のすすめ

・・・・・・っということで、今日のニュースに【大人向け歴史教科書が人気】と出ていた。

知らなかったが、【歴女】なんていう言葉が生まれるほど、結構なブームだそうだ。

ぼくが歴史が面白いと気付いたのは、だいぶ歳を取ってからだった。

もっと早く気付いていればなぁと残念に思うが、それからというもの歴史に関する本をなるべく読むようにしている。

こういう経過を辿った人って、日本人には多いのではないだろうか。

ぼくのように外国人と接する機会が多い商売をしていると、よく話題が歴史に及ぶことがある。

特に、西洋人は歴史を良く勉強していると思う。

歴史=西洋史(キリスト教史)だと思い込んでいる態度は相変わらずだが、彼らと付き合う場合は、歴史の素養を持っているととても役立つ。


西洋史の入門としては、「塩野七生」が書いている一連の(歴史)が役立つと思われる。

なんで(歴史)とカッコつきにしたかというと、彼女の書く歴史書は歴史でなく、(小説)に分類されてしまうからだ。

彼女の書きかたには好き嫌いがあるようだが、ぼくにはとても好ましいと感じられる。

なんといっても、読んでいて面白い。

歴史を読んで面白いと感じればシメたもので、そこから先は自分の好きな歴史を芋づる式に読んでいけば良い。

なんたって、歴史は連続していて、関係し合っているからだ。

こちらが西洋史を良く知っていても、残念ながらそれだけでは片手落ちというものだ。

自国の歴史を知らなければならないからだ。


学校で習う歴史ってツマンナイですよね。

石器時代から始まり、縄文、弥生と続き、せいぜい鎌倉、戦国時代で時間が尽きてしまう。

超俯瞰的で、面白いポイントが絞られていない。

だから、みんな歴史の面白さを知らずに卒業してしまう。

(これは、ぼくの世代の話なので、今はどうなのか知りませんよ。)

案外、外国人のほうが日本史を知っていたりする。

そういう輩に、質問されてタジタジになることがしばしばあった。


長い日本の歴史を勉強するとき、先ず明治維新にポイントを絞ることをお勧めしたい。

抜群に面白いし、今の日本の現状に繋がる発端が数多く起きているからだ。

入門書といったら、なんと言っても「司馬遼太郎」の【坂の上の雲】だろう。

彼の書く歴史は、日本人に自信と勇気を与えてくれる。

明治維新の時代の歴史を紐解いていけば、アメリカとの関係、韓国との関係、ロシア、中国、イギリス・・・

全ての萌芽がそこにあることが分かるだろう。

極論を言えば、「明治+大正」さえ学校で教えれば、後は各自自習してくださいといっても良いくらいだ。


だが、これはあながち極論ともいえないのである。

なぜなら、アメリカ人の歴史は大体独立戦争(1775年 - 1783年)から始まる。

独立記念日が1776年7月4日なので、たった233年しか歴史を持たない国なのである。

だから、学校の歴史の時間の密度といえば、日本の密度とは比較にならない。

1776年といえば、日本で安永年間、江戸時代だ。(ちなみに10代将軍徳川家治)

こちらの歴史は、鎌倉戦国時代で終わっているのだから、彼らと話がかみ合うはずが無い。


そして、明治大正時代の歴史を読む上では、【外交史】にポイントを置いて読んでいただきたい。

西洋人、特にアメリカ人はこの外交史を徹底的に学んでいる。

・・・・・・

中国や朝鮮から【歴史問題】といわれ、平謝りの日本外交を見ていると、本当に情けなく思う。

当時の、彼らの政府が如何にダラしなかったかは、ちょっと勉強すれば分かることである。

それを棚に上げて、一方的に日本を責める態度は誰が見ても恥知らずである。

・・・・・・

おっと、これ以上書くと血圧が上がるので、今日はここまでにしておきます。

まあ、とにかく歴史は面白いと共に、役立ちますから是非カジってください。





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