2010年2月18日木曜日

雪が降ると思い出すこと

・・・・・・・っということで、雪が降るといつも思い出す話がある。

どうってことない話しなのだが。

中学生の国語の授業のときだった、雪について作文を書かされた。

クラスの中に、体格のいい不良がいた。

とんでもない乱暴者で、服装も乱れていた。

当然のことながら、学校の成績はものすっごく悪かった。

だが、その日、彼の書いた作文が褒められたのだ。

男の先生だった。

細かいことは忘れてしまったのだが、

「雪は全てのものを綺麗にする」

・・・・というようなことが書かれている件(くだり)を、

その先生は絶賛した。

その先生が読んだ本で、殺人者が犠牲者を雪に埋める話しをした。

殺人者は死体を隠す目的で雪の中に埋めたことも事実だが、

それよりも、死者を【浄化】する意図の方が強かった。

なぜなら、雪が溶ければ死体が見付かってしまうのだから。

なんて、説明したのだった。

中学生のぼくは、それを聞いて何か引っかかった。

そして今も引っかかっている。

先生は、乱暴者の彼にも【繊細な面】があることを、暗に証明しようとしていたことは分かっていた。

・・・・・・

今朝も、雪の公園を眺めながら、そのことを思い出した。

白と黒のコントラストが強調された風景は美しいと思った。

雪が汚れた人間界を【浄化】したのだろうか?

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