2009年6月3日水曜日

親というもの

・・・・・・・・っということで、はからずも涙を流してしまった。

障害を持った子供の親である。

決して多くはないけれど、何パーセントかの確率で、必ず障害を持った子供は生まれる。

必ず生まれる。

どの親も同じだと思うけれど、私も子供が生まれたときは、まず手足の指が5本あるか数えてしまった。

次に心配するのが、五体は満足だったけれど、知恵はどうだろう?・・・・っということ。

TVに出ていた母親は、二人続けて障害を持つ子供を授かってしまったのだ。

長男は早くに亡くなってしまった。

親としてみれば、「何でぇ~?」でしょう。

何で、自分だけが確率が低い不幸のクジを二度も引き当ててしまったのだろうかと、運命を呪うでしょう。

でも、彼女はチャレンジするのですよね。

運命に対して。

次男をちゃんと育てて見せるぞと。

・・・・・・・

この後は、TVをご覧になった方はお分かりの通り、次男が物凄い絵の才能を発揮するんですがね。

・・・・

さて、このような試練を負った親に対して、次の慰めの言葉がある。

「神様は、その試練を乗り越えられる親を選んで、障害を持った子供を授けるのだ」と。

最初にこの言葉を聞いた時に、なかなか巧妙なパラドックスだと思った。

実際、この言葉に癒され、または勇気付けられた親もいると思う。

でも、本当にそうだろうか?

なぜなら、丁度、この番組の前に、重度の障害を持った子供を亡くしてしまい、その両親(日本人の妻とイギリス人の夫)が、それを苦に、崖から飛び降りて自殺してしまったニュースを見てしまったからだ。

正直に告白すれば、私のごく身近に知恵遅れの子供を持った親を知っている。

少なくとも、親はその子より長生きは出来ない。

だんだん老いゆく夫婦は、そのことが気がかりでならない。

もし、これが神様の試練だとすれば、なんと過酷な試練なのだろうか。

・・・・・・・・・・



end.

2 件のコメント:

宇多賀雄三 さんのコメント...

番組は見ていませんが、
急に哀しい感情を押し付け、視聴者を感涙させる
このてのTV番組に共通するのは
”運命にチャレンジする親”
”障害を持っても精一杯頑張る子供”の構図。

運と努力によってつかんだ今現在最高の時間にのみ
焦点をあてて視聴者を感動させる。


長男・次男が障害って!
次男は物凄い絵の才能を発揮するので今後、経済的には安泰?
暮らしていく上で安泰なので家庭を作らねば・・・、
遺伝とか恐れるな!両親もチャレンジしたんだ!
今後医療も発展するし・・・、少子化で世間は困ってる。
だから頑張れ!

いったい何を主張したいのですかね?このての番組。

公共電波を利用して、
”TV局の精錬潔白なイメージ創り”の自己宣伝番組?

できるだけこのての番組は見ないようにしています。
このての番組をみると涙が溢れ出るから。
そして番組を見終えて、いろいろ考えさせられるから・・。

どんなに前向きに考えても良い方向には進まない。”世の中こんな不幸もあるんだ!だから頑張れ!”にたどり着く。


以前どこかで読んだ、
”座敷わらじは裕福な農家に生まれた障害児のこと”
との内容が書かれている文章を思い出しました。

座敷わらじは貧困農家にはいないのは間引かれていたから。
の趣旨を読んで衝撃を憶えた記憶が・・・。

情報化・医療が進み、皆が裕福になった日本では
考えられない事ですね。

すみません。なんだか変な感想で。

FirstLight さんのコメント...

宇田賀さん
別に変な感想じゃないですよ。
座敷わらしの話は初めて聞きました。

私は、この番組はあまり真剣に見ていなくて、イギリスで心中した夫婦のニュースの方に、グラっと来たんですね。

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