【Knowing】
2009年アメリカ映画
ニコラス・ケイジ主演
こんな映画は初めてである。
家族3人で観に行ったのだが、見終わった後、お互い映画の話題に触れることが出来なかった。
無言で、駅まで歩いて行った。
普通なら、「どう?面白かった?」
とか、「つまんなかったねぇ」
とか、「あの場面はどういう意味だったんだろう?」
なんて、話題が盛り上がるじゃないですか。
それが、3人ともシ~ン。
他の観客も、映画が終わるなり、まだ暗いにも拘らず殆ど席を立ってしまった。
エンドロールが終わるまで、席にいた人は僅か。
・・・・・・・・
この映画、何と言ったらいいのだろう? That’s all.
パニック映画? オカルト映画? SF? サスペンス?
主題は何?
要するに、主題がボケている。
家族の愛を一番伝えたかったのは分かる。
その部分にかなりの時間を割いていたからだ。
でも、ニコラス・ケイジの熱演だけしか印象に残らない。
人生全て偶然の重なりでしかないのか、あるいは既に決まっているのか、
この哲学的な命題も消化不良のまま。
妻を事故で亡くし虚無的になっている主人公の葛藤もイマイチ。
ノアの箱舟に乗る者の資格という宗教的な切り口も、掘り下げが甘い。
じゃあ、ポスターの印象通りパニックものなのか?
飛行機が目の前で墜落する場面、地下鉄が暴走する場面、人々が目の前で死んでいくシーンは流石だ。
だが、それだけで観客はもう満足させられない。
結局、最後はナァ~ンダ、SFだったのかぁ
・・・・・・・・っとなる。
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