・・・・・・っということで、夢の続きもネタ切れに近くなってきた。
長い漂流の末、一人の男が島に流れ着いた。
砂浜に打ち上げられた男は、力尽き果てて意識を失ってしまった。
気が付くと、粗末な小屋のベッドに横たわり、女性の介護を受けていた。
女性の献身的な世話によって、男は見る見る体力を回復していった。
そもそもここは無人島なのだが、先に女性が漂着して一人で生活していたのである。
その後、何年も何年も二人だけでの生活が続いた。
自然に二人は深く愛し合うようになった。
女性はとても控えめで優しく、男性に尽くしてくれた。
ただ、男が不思議に思ったのは、女性は島での生活がとても気に入っていて、
島から脱出したい素振りを見せないことであった。
・・・・・・
ある日、通りがかった船が浜辺で必死に手を振る男を発見した。
ついに島を脱出する日が来たのである。
男は、女性に知らせようと、小躍りしながら小屋に駆け戻った。
しかし、そこには女性は居なかった。
テーブルの上に手紙が置いてあった。
「私は、ここに残ります。どうか一人で行って下さい。」
船にしばらく待ってもらうよう頼み込み、島中を探し回った。
しかし、丸一日探しても女性を見つけることはできなかった。
いつまでも船に待ってもらう訳にもいかず、泣く泣く男は島を去った。
後日、捜索に来ればいいと。
・・・・・・
だが、二度と男は島に戻ってこなかった。
・・・・・・
戻る船の中で、古い新聞を読んでいたら、偶然そこに女性の顔写真を発見したのである。
その記事には、こう書いてあった。
女性は凶悪な連続殺人犯であること。
終身刑を受け、刑務所に収監されていたが、脱走したこと。
未だに逃亡中で、行方が知れないこと。
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