・・・・・・っということで、変な夢の続き。
無人島に四人の男たちが漂着した。
その島は、適度な大きさがあったので、4人で均等に1/4づつ分けることにした。
公平を期するために、くじ引きをした。
その結果:
一人目の男の土地には、水が出た。
二人目の男の土地には、果物が豊富に生っていた。
三人目の男の土地には、魚がたくさん取れるスポットがあった。
四人目の男の土地は、実は皆が一番欲しがっていた土地だった。
そこは、真珠がたくさん採れたからだ。
それも、上質の真珠。
これを売ったら、ひと財産ができるのは間違いなかった。
自然に物々交換の仕組みができた。
自分の欲しいものは、自分のところの産物と交換するのだ。
四人目の男は、真珠一粒で欲しいだけ相手のものを手に入れることができた。
だが、お分かりの通り、真珠の価値はこの島では意味が無いのだ。
食べるわけにはいかないからだ。
運良く助かって、国に戻れたとき、初めてその価値が出るのだ。
・・・・・・
残念ながら、救助されないまま、何年も経過した。
最初は一粒で交換できた量がだんだん減っていき、
欲しいものを手に入れるには、何粒もの真珠が必要になってきた。
そのうち、男はだんだん疎外されるようになった。
最初のころ、尊大な態度をとったことも原因だった。
他の三人は仲良く、等価交換をしていた。
・・・・・・
すっかり仲間はずれにされてしまった男は、心の中にずっと恨みを溜め込んでいった。
ある夜、男はある計画を実行した。
他の者が寝ている間に、次々と襲い掛かったのである。
翌朝、海岸に並べられた三人の死体の顔を、腕組みをしたまま覗き込んでいる男の姿があった。
男はブツブツ何かつぶやいていた。
「無人島に、四人は多すぎる。ヤッパリ一人に限る。」・・・と。
・・・・・・
その後、男が救助されて、大金持ちになったのか、
そのまま、脱出できずに一生を終えたのかは、聞いていない。
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