2009年7月8日水曜日

無人島(その5)

・・・・・・っということで、変な夢の続き。

無人島に四人の男たちが漂着した。

その島は、適度な大きさがあったので、4人で均等に1/4づつ分けることにした。

公平を期するために、くじ引きをした。

その結果:

一人目の男の土地には、水が出た。

二人目の男の土地には、果物が豊富に生っていた。

三人目の男の土地には、魚がたくさん取れるスポットがあった。

四人目の男の土地は、実は皆が一番欲しがっていた土地だった。

そこは、真珠がたくさん採れたからだ。

それも、上質の真珠。

これを売ったら、ひと財産ができるのは間違いなかった。

自然に物々交換の仕組みができた。

自分の欲しいものは、自分のところの産物と交換するのだ。

四人目の男は、真珠一粒で欲しいだけ相手のものを手に入れることができた。

だが、お分かりの通り、真珠の価値はこの島では意味が無いのだ。

食べるわけにはいかないからだ。

運良く助かって、国に戻れたとき、初めてその価値が出るのだ。

・・・・・・

残念ながら、救助されないまま、何年も経過した。

最初は一粒で交換できた量がだんだん減っていき、

欲しいものを手に入れるには、何粒もの真珠が必要になってきた。

そのうち、男はだんだん疎外されるようになった。

最初のころ、尊大な態度をとったことも原因だった。

他の三人は仲良く、等価交換をしていた。

・・・・・・

すっかり仲間はずれにされてしまった男は、心の中にずっと恨みを溜め込んでいった。

ある夜、男はある計画を実行した。

他の者が寝ている間に、次々と襲い掛かったのである。

翌朝、海岸に並べられた三人の死体の顔を、腕組みをしたまま覗き込んでいる男の姿があった。

男はブツブツ何かつぶやいていた。

「無人島に、四人は多すぎる。ヤッパリ一人に限る。」・・・と。

・・・・・・

その後、男が救助されて、大金持ちになったのか、

そのまま、脱出できずに一生を終えたのかは、聞いていない。

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