・・・・・・っということで、彼の仕事は車であちこち回る営業だった。
その事故というのは、反対車線から車に突っ込まれたもの。
避けようがない。
正面衝突だから、ダメージは大きい。
もうグチャグチャで、現場に駆けつけた警官は、こりゃ助からんと思ったそうだ。
事実、突っ込んできた方のドライバーは、(爺さんだった)は即死。
ところがドッコイ、彼は生きていたんですね。
13箇所骨折。
その内の何箇所かは、粉砕骨折。何台かある営業車の中で、たまたまその一台だけがエアバッグ装備だったそうだ。
・・・・・・
2年以上。
入院していましたよ。
彼女は、そのあいだ甲斐甲斐しく看病した。
姑も、彼女のことを見直したそうだ。
当然、会社は休職。
収入激減。
彼女は、働きましたよ、一生懸命。
いつ果てるともなく続くリハビリ。
どうじゃな?
奥さんの有り難味が分かったじゃろう?
いくら、マザコンのダンナだって。
・・・・・・
復帰しましたよ。
ついに。
チョッと左右の足の長さが違うけど。
そして、復職。
・・・・・・っと、そこにリーマンショック。
会社ってぇのはドライなもので、長期間休職していた人間は、弱い立場なんですね。
どうしようもない、小さな関連会社に飛ばされてしまった。
その辞令を貰ったとき、夫婦で泣いたそうです。
・・・・・・つづく。
0 件のコメント:
コメントを投稿