2009年10月19日月曜日

子供の喧嘩

・・・・・・っということで、ぼくは涙もろい。

もう、メチャクチャもろい。

歳をとったせいかなとも思うけど、

子供のときから涙もろかった。

だから、喧嘩はなるべく避けるようにしている。

不名誉なことだが、小さいときは大体泣かされていた。

小学校四年生のときに起きた喧嘩なんか、

いまから思い出すだけで、心が締め付けられそうになる。

・・・・・・

クラスにガキ大将がいた。

図体がデカくて、乱暴者だった。

ぼくは、背は高い方だったが、痩せっぽちだった。

物理的な喧嘩では全く勝ち目がなかった。

それでも、そのガキ大将をやっつけてやろうと思った。

どうやっつけるかというと、最終的にソイツを泣かせてやろうと思ったのだ。

もちろん、彼が泣くなんて誰も想像さえも出来なかった。

これはなかなか無謀な計画だった。

でも、そのチャンスは巡ってきた。

細かいことは覚えていないが、彼がドジったチャンスを見逃さなかったのだ。

それをネタに、言葉で攻めた。

自分でも不思議なくらい、ソイツを貶める言葉が次から次に口をついて出てきた。

クラスの全員が、ことの成り行きに固唾を呑んで注目した。

そして・・・・・・

そして、ついにヤツは泣き出した。

巨体をゆすって、おお泣きし始めたのである。

やったァ~、心理作戦大成功。

自分でも、こんなことが成し遂げられるなんて。

ある意味、それは不思議な光景だった。

・・・・・・

ところが、次の瞬間、信じられないことが起きた。

何が起きたと思います?

・・・・・・

アア嫌だ。

ここまで書いて、書きたくなくなるくらい嫌なことです。

・・・・・・

なんと、ぼくはもらい泣きをしてしまったんです!!

ガァ~ン。

こんなことってあるのでしょうか?

・・・・・・

もらい泣きをしている自分を、頭で理解できなかった。

・・・・・・

シラケました。
その一部始終を見ていた、クラスの全員が。

・・・・・・

ある女の子の一言がいまだに耳に残っています。

「あら二人とも泣いちゃったっ!!」

・・・・・・

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