2009年10月9日金曜日

人生は分からない(その9)

・・・・・・っということで、このシリーズも最終回。(こんどこそ)

その会社とはある材料のメーカーで、大口の顧客は大手の自動車会社とか、食品会社とかであった。

リストラされた彼の行き先は、もっともっと小口の顧客を相手にする会社。

すなわち、一つ一つの売り上げは少なく、その分、数をこなさなければならなかった。

要するに、やることは同じでも、手間ばかりかかる仕事であった。

そういう部分を切り捨てるっていう、会社の発想はよくあるパターン。

ところが、不景気になると大口の顧客からの注文がパタッと止まってしまった。

大口ですから、会社に与えるダメージはとても大きい。

一方、彼のリストラ先の顧客は安価志向の客がターゲット。

不景気になったため高額品が売れなくなる分、そちらのマーケットが急拡大していった。

それに伴い、彼の扱う材料の消費が劇的に増えていった。

彼の努力もあっただろうが、会社の業績は着実にアップしていった。

リストラされる前に比べ、肩書きはずっと上になり、格段に給料がよくなった。

もちろん、夫婦仲もとても良くなった。

その間、彼女は自動車保険会社から保証金額を少しでも多く獲得するため、法律を独学で勉強し、過去の裁判例を調べたりして、その資料だけでも段ボール箱何箱にもなった、なぁ~んていう話もあるが、そこんところは省略。

地方都市に住んでいるが、半年くらい前に出張したときに久しぶりに食事を一緒にした。

その後、夫婦で上京したとき、会うチャンスがあったが、残念ながらぼくの都合がつかなかった。

彼女ももう50歳近くなり、オバサンっぽくはなったが、相変わらず魅力的な女性であった。

・・・・end.

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