2008年6月11日水曜日

希望のない世の中、だが絶望ではない

・・・・・・っということで、事件からの連想である。

「希望のない世の中、だが絶望ではない。」 Henry Miller

絶望って何だろうか?
突き詰めて考えなくとも、私の場合すぐ答えは出る。
空腹でも、食べるものがない状態である。

本当の飢えは経験したことがない。
でも、今の若い人より腹が減ってしょうがないことは多く経験している。
そして、飢えで死んでいく人を目撃したこともある。

スリランカの山奥の町。
道端に、骨と皮だけになった人が横たわっていた。
驚いて、同行の現地人に「あの人、死にかけているぜ」っと言った。
彼は、肩をすくめただけだった。

子供の頃、食べるお菓子がなかった。
姉と一緒に押入れに隠れ、台所から持ち出した砂糖ツボを二人で舐め合った。
日本にもそんな時代があったのだ。

だが今はどうだ。
醜く出た腹をヘッコませるために、会費を払ってフィットネスクラブに通っている。

確かに、希望のない世の中かもしれない。
だけれども、絶望までは至っていない。ゼーンゼン。

犯人だって、食うに困るほどの絶望まで至っていないじゃないか。
とりあえず食える世の中だ。

仕事が気に食わないって?
解雇されそうになっただって?

じゃあ、世の中自分の仕事に満足している人って何人いるんだ?

昔、平気で道端にごみを捨てるヤツがいた。
私が注意すると、「ごみを捨てなければ、ごみ掃除する人の職が奪われるじゃないか」っと返事しやがった。
誰も好き好んで、清掃人の仕事をしているわけではない。
でも、これは案外真理を言い当てているのだとも思った。
我々からすれば、ごみなんかないほうが良いに決まっている。
だが、それで生活している人は、ごみに感謝しているのではないか。

世の中に絶望する前に、とりあえず腹一杯食べてから、物事を考えることだ。

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