・・・・・・っということで、大晦日の新聞でいつもチェックする記事がある。
それは、今年他界した内外の著名人の名前がまとめて出ているのである。
改めて、この人は亡くなったんだなぁ~とか、エッ!!この人死んじゃったのぉ?!
なんて、思いながら、一人ひとり丹念に見ていく。
ぼくにとって、これが年末の楽しみ(?)だ。
人間(じゃ無くって、生きるものは)全て死ぬ。
だが、この新聞の一面に名前が載る人はほんの僅かだ。
中でも有名な人は、小さく顔写真が載る。
ぼくが死んでも、この紙面には載らないよなぁ~~~~。
・・・・っということは、ぼくが生きていたことを知っている人は、ほんの一握りの人たちだけなんだなぁ~~。
ここに載るためには、いいことをした人たちで、犯罪者は載らない。
世の中の片隅に生まれ、何も世の中に有意義なこともせずに、やはり世の中の片隅で死んでいく人間。
だが、ここに載ったからといっても、すぐに忘れ去られてしまう。
その証拠に、娘達にこの中で知っている人は誰だ?と聞いても、ほとんど知らないだろうから。
そんなもんですよ、人間なんて。
忘れ去られる存在。
それよりも、そもそも知られない存在。
・・・・・
でも、一生懸命生きている。
でも、ずるく生きている。
でも、悩みながら生きている。
でも、酒に溺れ怠惰に生きている。
でも、他人のために自らを犠牲にしながら生きている。
でも、生きる希望もなく、他人に頼って生きている。
でも、真剣に人を愛して生きている。
でも、人生を呪いながら生きている。
でも、夢を抱きながら生きている。
でも、絶望の中に生きている。
でも、難しく考える暇もなく、目の前の現実を見て生きている。
でも、他人を軽蔑しながら生きている。
でも、奇跡を求めながら生きている。
でも、迫り来る死を恐れながら生きている。
でも、でも、でも、人間は生きなければならない。
・・・・・っということで、とにかく生きて年を越しましょう。
新年は、きっといい年になると信じて。
・・
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