2009年12月17日木曜日

養老孟司

・・・・・・・っということで、昨日は養老孟司の講演を聴いてきた。

「唯脳論」時代からの養老氏ファンで、「バカの壁」でこんなにも有名人になるとは思っていなかった。

最前列のど真ん中で、唾が飛んでくるくらいの近い席で、ナマ養老を初めて拝見した。

TVや、写真で見るのと全く同じだった。アタリマエか。

東大医学部の出身だから、当然頭はいいのだが、頭のいい人特有の論理の飛躍をする人だった。

要するに、「変人」のくくりで良かったのだが、だいぶ丸くなった。

講演慣れして、ユーモアのツボも身につけていた。

有名になるって、そういうことなのだろう。

・・・・・・っで、公演内容はどうだったかというと、今まで本に書いたことの繰り返しで、新鮮味はなかったが、

それでも、実際に目の前に本人を見、本人の口から発せられると、心の中まで言葉が入ってくる。

音楽でもそうだが、やっぱりナマはいいものだ。

以下は、そのときのメモで、読んでも分かりません。

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2009年12月16日養老孟司氏の講演会
入力
↓意識=脳<演算>
↓運動
現代人は入力と運動が弱っている。
意識は怪しい。疑うべき。
意識中心に考えると、点線。でも、人生は実線。
意識=同じと捕らえられる感覚=違うと捕らえられる
文字や言葉で同じと認識する。それが意識。犬は言葉では理解していないはず。
動物は絶対音感を持っている。赤ちゃんはみんな絶対音感を持っているはずだ。人間は途中で無くしてしまう。
同じということが分かる能力。
朝起きたとき、同じだと認識するのは、意識が同じと判定するから。
本当は、人間は同じではない。
腸の細胞は3日で入れ替わる。
顔の細胞は1週間で変わる。
宗教は人間は変わらないとするのがベース。
死んだ後、世界の終わりのときに受ける最後の審判まで変わっちゃ困る。
西洋の自我vs東洋の無我
自分探しは妙な話。
血液型は覚えていても仕方ない。
同じ血液型でも、実際に輸血するときは凝固試験をして確かめる。
血液型は50種類以上もある。
個性なんて、独創的なんて、価値のない言葉。
同じという働き。
お金はその代表。
計算の根本は(=)
イコールは頭の中にしかない。
算数⇒交換の法則
動物は出来ない。
交換が出来るのは人間だけで、それが出来るのは同じと認識する頭があるから。お金で買えないものはない。
チンパンジーは3年までは上位。人間の子供は4歳からは相手の立場になって考えられる。次を予測できるから勝てるようになる。チンパンジーは自己中。
同じってナンだ?
諸行無常=万物は流転する
物体は変わる。
変わらないものは何か=情報
インターネット、ニュースはすべて済んでしまったことの集まり。
閉塞状況。現状を打破しないなら、今を変えられない。
若者は不安だ。そりゃそうだ。
情報社会は、感覚が衰えてくる。
子供の教育。教えてやらなけりゃ分からないと思ってしまう。
感覚が鈍ってきている。
同じという世界が進んでくると、違いが分からなくなってくる。
若者は変わる、それを教育する側は変わらないことばかり教える。情報化社会は、変わらないことばかり教える。
意識がないのに、体は何とかしてくれている。感謝しなければ。
意識は、自分が一番偉いと思っている。
どうして意識が出てくるか分からないのに、何で麻酔が効くのか分かるはずがない。経験で麻酔をかけると意識がなくなると知っているだけ。意識について、実は何も分かっていない。
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