・・・・・っということで、いつかは書こうと思っていた、
ぼくのオヤジである。
大正生まれで、80歳をゆうに越している。
あらゆる点でぼくと親父は似ていない。
似ている点は、顔くらいのものである。
若いときは、母親に似ていたのだが、
歳をとるにつれ、瓜二つである。
自分でも、鏡を覗き込むたび、驚かされる。
・・・そう、顔だけ。
今でもオヤジには敵わない。
一言で言えば、オヤジは秀才である。
絵に描いたような秀才。
決定的な違いは、オヤジは努力が出来て、ぼくは出来ない。
オヤジは英語に不自由しないが、ぼくは不自由しっぱなし。
オヤジは書道展で入選するくらい達筆だが、ぼくの字は小学生以下だ。
オヤジは水泳の名手だが、ぼくはカナヅチに近い。
オヤジはプロのような絵を描くが、ぼくは鑑賞するだけ。
オヤジは中学生の頃、鉄棒で大車輪が出来たが、ぼくは蹴上がりに二度成功しただけだ。
オヤジに囲碁で勝ったことがない。6目置いてもだ。
オヤジはぼくの歳には、とっくに運転手付の車を与えられていたが、ぼくは満員電車通勤だ。
オヤジに腕相撲で勝ったことが一度もない。今でも負けるかもしれないので、やらない。
オヤジは酒に飲まれないが、ぼくは飲まれっぱなしだ。
・・・・・・・
そんなことないだろう、何か勝っている点が一つくらいあるんじゃないか?
・・・っと問われるかも知れない。
・・・・・・・
ウゥ~ン、そうだナァ~、ウゥ~ン・・・
そうだ、
オヤジはウソがヘタだが、ぼくは上手い。
・・・・・・・
ヽ(;´Д`)ノ
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