2009年8月22日土曜日

【Smoke】

・・・・っということで、誰にも相手されないので、一人寂しくDVDを観た。

【Smoke】
1995年アメリカ映画
ハーヴェイ・カイテル主演

まいったね、こんな映画を見落としていた。

ツタヤで100円レンタル中の作品に含まれていなければ、知らずにいただろう。

丁寧な作りであるが、物凄く丁寧ではない。(笑)

そのチョット雑な部分を、ハーヴェイ・カイテルの演技力で補っている。

ニューヨークの街角を定点観測風に、毎日決まった時間に写真を撮っているアルバムがキーである。

ウィリアム・ハート演ずる作家が、最初、みな同じ写真じゃないかと雑に見るのを、

ハーヴェイ・カイテル演ずるタバコ屋の主人が、「同じじゃない、もっと丁寧に見ろよ」

・・・という風に、映画のストーリーが展開する。

ニューヨークの街角に生息(?)する何人かをピックアップして、丁寧に眺めていくのである。

どの物語も、心に響くいい話なのである。

父親としての寂しさ、男としての愛、夫としての虚脱感、息子としての渇望。

男中心に物語りは構成されているが、娘の父親に対する愛もさりげなく描かれている。

やせ我慢しているが、どの男も溢れんばかりの愛を持っている。

しかし、それを扱いかねている。

自分の優しさとどう折り合いをつけるか。

男たちは、それが分からないのである。

でも、どの話も上手くできすぎている。

ウソっぽいのである。

最後の話もウソなのか、本当なのか、結局分からないままに終わっている。

ようするに、いい話風に観客を煙に巻くのである。

文字どおり、それはタバコの煙なんだけどね。



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