・・・・・・っということで、酔い覚ましにモーツァルトのレクィエムを聴いた。
久しぶりに聴いた。
10年ぶりとはいわないが、ホントーに久しぶりである。
カール・ベーム指揮、ウィーンフィル演奏の、スッゴォ~く古い録音である。
ぼくが高校生の頃の録音である。
当時、NHK・FMの放送を最初に聴いて、衝撃を受けた。
その衝撃は今でも覚えている。
天国に引っ張り上げられないために、なにかに掴まっていなければならないと、そのときは感じた。
少ない小遣いの中から、このレコードを買った。
ご存知の通り、モーツァルトの最後の曲である。
それも、未完成で、Laclimosaのところまでがモーツァルトの作曲であるとされている。
丁度、LPレコードの片面だ。
もちろんぼくは、片面しか聴かなかった。
それも、何度も何度も。
文字通り擦り切れるくらい。
・・・・・・・・・・・・・
電気を消して、CD版を聴いた。
不思議なもので、音が鳴る前に出だしのメロディーが自然に浮かんだ。
ヤッパリ、天国に引っ張り上げられるような、
何かに掴まっていなければならないような、
そんな、気分がした。
・・・・・・・・・・・
そこには16歳のぼくがいた。
・・
0 件のコメント:
コメントを投稿