2009年8月1日土曜日

生きつづけるための代償

・・・・・・っということで、「生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならない」

・・・・・・っという文章に出くわした。

クッダラネー小説だけれど、こういう著者が出任せに書いたと思われる文章に反応してしまう。

そうですよねー。

私みたいに世間との付き合いをなるべく避けたがっている人間でも、

この世の中に居場所を持ち続けるためには、

「代償」を払わなければならないですよね。

その代償とは、

嫌な仕事でも、生きる糧を得るために、毎日電車に乗って出勤しなければならないとか。

一人前の男として、家庭を持って、家族を養わなければならないとか。

気分によっては、フイッと反対方向の電車に乗って遠くに出かけたくなるけれど、

そうはいかない。

それは許されない。

相手が嫌なヤツでも、話を合わさなければならない。

相手がバカでも、お前バカだなァ~と言っちゃいけない。

気分が乗らない日でも、良い夫、良い父親、良い息子、良い上司を演じなければならない。

それが、生き続けるための「代償」なんですよね。

でも、代償って、いま言ったようなマイナス面だけじゃないんですよ。

この世の中に自分の「居場所」を確保するためには、

弱い人には優しくしてあげなければならない。

困っている人は、助けてあげなければならない。

孤独な人には慰めてあげなければならない。

そして、愛を求めている人には・・・・

愛を求めている人には、愛を注がなければならない。



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