2010年1月11日月曜日

欧米至上主義(その2)

・・・・・・・・っということで、硬いテーマの続き。
確かに西欧で産業革命が先行したり、もっと前には、航海術が著しく発達したことが、
彼等がアラブや東洋に先んじて優位に立った理由であることは間違いない。
それでも、「国家が意識され」組織的に海外に進出したことは、西欧人が今の優位性を握った大きな理由だと思う。
彼等の国家に比べて、アジアの国家はどうだったのか考えれば、僕の言わんとするところが、明確になるはずだ。
例えばインド。
いまでは、インドという国が明確に存在すると誰でも知っているが、
あの偉大なインドが、イギリスの植民地になって、長年搾取される羽目になったのである。
タイだって、インドネシアだって、中国だって西欧国家にひれ伏すしかなかったのだ。
西欧の国家とは、アジアのような地域ごとの首長や王様の集まった国家ではなく、
「近代国家」だったのである。
近代国家とは、市民によって支えられ、合理的に組織化された国家なのである。
そういう西欧の国家と、寄せ集めのインドのような国家が相対した時、勝敗は明らかであろう。
軍事力を含めたそういった近代国家制度は、ぼくは一つの【発明】と言ってもいいと思っている。
・・・・・・・
チョッと話は逸れるが、サッカーやラグビーのように、集団で組織的に行うスポーツをやらせたら、
欧米人はとても上手いし、強い。
そういう「国家というチーム」で行うのが、いまの経済であり、外交であろう。
我々アジア人が、なかなか勝てないわけである。
・・・・・・
話を元に戻すが、今全世界にある国家は、彼等の発明した近代国家にならないと生き残れないと気付いて、
植民地の後、あるいは各大戦後に出来上がった国家ばかりである。
だから、タイを旅行しても、インドネシアを旅行しても、昔からそれらの国があったと思ってはならない。
いまの近代国家になったのは、ほんのついこの間のことであることを知らなくてはならない。
そういう風に考えていくと、日本の国家としての成り立ちを、他のアジア諸国と比べて考察すると、
とても面白いと思う。
今のように白人に大きな顔をさせずに、対等の立場になるカギを握っていたのが日本であったのだが、
大失敗したのはご存知の通り。
・・・・・・・
いま西欧人が発明した近代国家という仕組みが、いまになってオカシくなってきている。
いま、カギを握っているのが、中国。
そしてインドだ。
西欧の組織力vsアジアの家長制度の構図になりかかっている。
歴史は本当に皮肉なものじゃないですか?
・・・・・
ちょっとテーマが大きくなりすぎ、手に負えないところもありましたが、
歴史の上から国家というものを考えていくと、今の日本が抱える問題点が少しだけ分かり、
今後どうすればいいか、ヒントが得られるんじゃないでしょうか?
・・・end.

0 件のコメント:

にほんブログ村 健康ブログ フィットネスへ