・・・・・・・っということで、近頃アルコールが入らないとブログの調子がでない。
以前は、朝が頭の回転が一番いいので、通勤電車で時間つぶしも兼ねて書くことが多かった。
でも最近は、何を書こうか暫く思いつかないことが多い。
今朝もそんな、調子の出ない日である。
そんなこんなも、アルコールが原因だろう。
実は、19歳過ぎるまで、ぼくは一滴も酒を飲んだことがなかった。
せいぜい梅酒とか、酒粕くらいだった。
そんなぼくが大学に入学したその日、上級生達による別の「入学式」が開かれた。
その大学の伝統で、式に出席しない選択肢は新入生にはなかった。
その式にはいくつかのシキタリがあり、先ず新入生は大声で自己紹介させられる。
その前に、どんぶり一杯の日本酒を一気に飲み干さなければならない。
途中で息を継ぐと、最初からやり直させられる。
声が小さかったりすると、またやり直しだ。
そして、そのあと、ビールやらウィスキーやらを散々飲まされ、上級生の肴になる。
そんな飲み方をすると、当然の帰結として、vomitする。
同期生達は次々とこの洗礼を受け、見事にパスしていった。
中には、上級生のひざの上にvomitするヤツもいる。
上級生は怒るどころか、よくやったとばかりに、膝に突っ伏したヤツの頭をなでたりする。
・・・・・・・っで、ぼくの挨拶の番になった。
なみなみと日本酒が注がれたどんぶりを差し出された。
こともあろうに、ぼくはそれを断ったのである。
長い伝統のあるその大学で、最初にして最後、とんでもない不埒な新入生が現れたのである。
場の空気が凍りついたことを覚えている。
そんなことは想定外だったのである。
・・・・・・っと、そのとき最上級生の青木さん(今でも覚えている)が、
「マア、いいじゃないか。自己紹介だけで勘弁してやろうじゃないか。」と言ってくれたのである。
青木さんは、顔色の悪い、それほど背も高くはない痩せた男であった。
喧嘩に強そうではなかった。
でも、皆から一目置かれているのである。
後で気付いたのだが、人格者なのである。
・・・・・・
結局、ぼくは酔わずに儀式を終えた。
当然、洗礼を受けなかったので、仲間はずれであった。
その後遺症は在学中、ずっと続いたような気がする。
・・・・・・
だが、青木さんからは酒の飲み方を、一から教えてもらった。
そして、1ヵ月後、酒を飲みに行こうと青木さんにせがむぼくがそこにいた。
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