2010年3月15日月曜日

悪夢

・・・・・・・っということで、時々イラクにいたときの悪夢(?)を今でも思い出す。

もう33年も前の話なのに。

1977年のイラクは、イランイラク戦争前で、お隣のイランもシャー(王政)の時代だった。

今と比べて、ずっと平和な(?)時代だった。

・・・・・・

ある日本人が目の痛みが引かないと訴えてきたので、ぼくが病院に連れて行くことになった。

その当時の病院は暗く、不潔で、多くの患者が劣悪な状態で詰め込まれていた。

まるで映画のシーンのようだった。

医者の診察を待つ列が、気が遠くなるほど長く伸びていた。

ところが、我々が外国人だと気付くと、彼らは順番を譲ってくれて、一番前にしてくれたのです!

アラブ人には、こういう面があるのです。

誤解されている部分も多いですが。

眼科担当は女医だった。

だが、ぼくはこの病院のあまりの不衛生さにショックを受けていて、こんなところで治療できないと感じていたんです。

その女医も何か頼りなさそうだった。

彼女はその患者の目を虫眼鏡で覗いて何かを言ったのです。

何かを。

ところが、ぼくはその言葉をろくに聞かず、この病院を案内したオフィスボーイ(名前はジャシムといった)の襟首を掴んで、そこからそそくさと退散したのです。

個人経営の眼科医を調べ出して、そちらに連れて行った。

公立病院と比べずっと近代的で、男の医者はいかにも裕福そうで欧米人のように洗練されていた。

彼はすぐに角膜に小さな鉄片が刺さっていることを発見し、メスで取り除いた。

「このまま放置していたら失明するところでしたよ。」と言った。

もちろん、公立病院とは比べ物にならない位の治療費を取られたと思う。

・・・・・・

翌日だったはずだ。

仕事で使っていた現地人のまとめ役(名前はヤシンといった)が町で、

「失礼な日本人」の噂が広まっているとの話を聞いた。

その失礼な日本人は、病院で使用人の襟首を捕まえて、部屋の外に引きずり出したというものである。

しかも、女医は連れて来た患者の目に鉄片が刺さっていることを発見し、アドバイスしようとしていたにも拘らず、・・・・・・っというものだった。

・・・・・・

どうです?

悪夢でしょう?

・・・・・・

この話、以前にもこのブログで書いたんじゃないかなぁ??

ボケが進行しているので、同じことを何度も書いたし、これからも書くような気がする。

スギ花粉が飛び始めるこの季節、目がかゆくなると、必ず思い出す悪夢です。

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