2009年11月9日月曜日

ツキ

・・・・・・っということで、ぼくはツイていない。


もう何度も書いたが、レジでは必ず遅い列を選んでしまうし、

改札では直前のヤツが必ずひっかかる。


ジムでは、必ず隣のロッカーに精神異常者がやってくる。


まさかと思われるかも知れないが、ほぼ100%の的中率なのである。


・・・・・ってなことで、昨日は駅前商店街のお祭りがあった。 カミサンと隣町でランチと買い物をしてたんだけど、

途中で先に帰れと言われて賞品抽選券を2枚手渡された。駅前で抽選(例のガラガラと回すやつ)をしてくれと言う。



もう夕方近いので、抽選会が終わってしまうと券がモッタイナイからという訳である。



せっかくのデートより、そっちの方が大事かい?


・・・っと思ったが、笑点を観ながらビールも飲みたかったので、引き受けた。



ドーセぼくが引くんだから、ポケットティッシュがせいぜいだろうというのが暗黙の了解だった。



駅前の抽選会場に着くと、なんと長蛇の列!



50mはあっただろうか。



それもほとんどがオバチャンばかり。



異常なテンションで盛り上がっている。



ぼくのような、品のいい紳士など一人も並んでいない。


この列に並ぶの?2個のティッシュのために?
(心では、ティッシュ2個に疑いを持っていない。)



ツタヤで時間を潰して出て来たけれど、列の長さは一向に短くなっていない。



カミサンにはもう終わっていたとウソをつこうとも思ったが、何となく並んでしまった。



もうずっと下を向いたまま。



メインストリートなので人通りもめちゃめちゃ多い!



こんな姿を知人に見られたくない。



なかなか進まない列の半分くらいになったところで、良いアイディアが閃いた。



この2枚の券を、並んでいる子供にでもあげよう!



そのほうがカッコイイ!



だが、ここまで並んだんだから、・・・っという気持ちもある。

で、結局並び続けてしまった。

だんだん、抽選をしているテントが近づく。

ハイ!7枚ね。

ハイ!15枚ね。

・・・・

2枚なんてケチな枚数で並んでいる人は、いないという事実がだんだん判明してくる。

ア"~、カッコワリィ~!!

ガラガラ、ガラガラ、みんなものすごい回数回している。

赤い球がハズレ。

その他の色が出ると、ハデにカランカラ~ンとハンドベルを振り回す。

ぼくの二人前の人は、黄色の玉が1個出て

「ハイッ!!オメデトーゴザイマス!500円の商品券です!!」

オバサン、飛び上がって大喜び。

そりゃ、15回も回したんだもの。

ぼくの前の女性は、7回とも赤い球だった。

ハイ、ティッシュ7個ね!

いよいよ、ぼくの番が回ってきた。

そォ~っと、2枚の抽選券を渡す。

受け取ったオバサンが、ぼくの顔を軽蔑の目で見た。

「たった2枚のために、このオヤジ20分以上も列に並んでいたのかよ?」

っと、その顔には書かれてあった。

申し訳なさそうに、ぼくはゆっくりハンドルを回した。

ポロリ。

出てきたのは、黄色の球。

「ハイ、500円です。」カランカラ~ン

何の感動もなく、もう一回回した。

今度は、青色の球。

「ハイ、1,000円です。」カランカラ~ンカランカラ~ンカランカラ~ンカランカラ~ン

オバチャンも、機械的に宣言していたが、2回続けて赤以外の色が出てきたのは初めてらしく、

その目は、「信じられない」という驚きの色に変わった。

ぼくは淡々と、1,500円の商品券を受け取った。

駅前商店街を通りながら、「この1,500円で一杯飲めるぞ」っと考えた。

どうせ、何がしの賞品が当たるなんて、あるはずがないとカミサンも信じているから。

・・・・・・でも、

結局、「奇跡」が起きたことをカミサンに報告する喜びの方が勝った。

「ドーだ!!今日はオトーサン頑張っただろう?たった20分で1,500円も稼いだんだゾ!!」

・・・・・・

・・・・・・っと言う本人も、カミサンも、二人の娘も、だれも口には出さなかったが、

『ア~ア、コイツ一生分のツキを使い果たしちゃったよ!!』

という、共通認識では一致していた。



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