2009年11月14日土曜日

アフガニスタン戦争

・・・・・・・っということで、今日は難しいことを考えたいという雰囲気の日だ。
(Warning:読まないほうがいいです。)

ご多分にもれず、今世紀も戦争の世紀である。
いままでに人間は戦争をし続けてきたが、今世紀の戦争ほど複雑なものは、過去になかっただろう。
アフガニスタン戦争のことである。
同時進行中の事件をどう評価するか、その時代に生きていた人にとって、とても困難なことである。
いくら人類の英知が進歩したとはいえ、やはり「歴史の評価」を待たなければならないのだろう。
終わらない戦争はない。
あと50年、いや一世紀後に、この戦争はどう評価されているのであろうか。

・・・・・・・

ベトナム戦争とアフガン戦争はよく比較されるが、ベトナム戦争のほうがずっと単純だったのではないか。
即ち、ベトナム戦争は「イデオロギーの戦争」だったと言える。
ソ連の社会主義と、アメリカが主張する自由主義の(代理)戦争だったと。
非常に単純化された構図だが、基本的にこの考えは間違っていないと思う。
本当は、色々な思惑が裏にあったのは事実だが、「大義名分」としては説得力十分であった。

・・・・・・・

2001年9月11日、21世紀の始まりのファンファーレのように同時多発事件が起こった。
事件の発生後すぐにブッシュの行った演説で、彼はこう言った。
「This crusade, this war on terrorism, is going to take a long time.」
【Crusade:十字軍】
数ある彼の失言の中でも、これは極め付けだったように思われる。
ぼくが今回言いたかったことは、これだ。
即ち、「アフガニスタン戦争は宗教戦争だ」ということ。
100年後の歴史家は、この戦争をそう規定するように思われる。

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戦争において、お互い自分が正しいと表明するためには、「大義名分」が必要だ。
その大義名分が、宗教戦争(キリスト教vs回教)ではいかにもマズイ。
だから、「テロとの戦い」としたのだ。
一見上手い大義名分に思える。
誰も反対できないからだ。
だが、これを「戦争」としてしまったことにアメリカの失敗がある。
テロとの戦い=戦争ではないのだ。
悪いときに、一番悪い大統領(とその取り巻き)がいたことに、歴史の皮肉を感じる。
イラクを攻撃した。
もちろんイラクは国だ。
戦争という呼称を使うなら、国vs国の戦争が一番理解しやすい。
だが、テロリストがニューヨークを攻撃して、何でアメリカ正規軍がイラクと戦争を始めたのか。
分かる人は居ます?
(イラクが降伏した後、それまでのこじつけは出鱈目であったことは証明されたのですが。)

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それに対して、テロリスト側(及びその支援国家)の大義名分にブレはない。
即ち、この戦いは「聖戦(ジハード)」であると。
要するに、「宗教戦争」なのである。
その証拠に、自爆テロを行う者も、アメリカ軍基地で乱射する精神科医も、
最後に「アッラー・アクバル」と叫んでいるではないか。

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最初に、今回の戦争ほど複雑な戦争はないと書いた。
片や「テロとの戦い」、もう一方は「聖戦」だという戦争。
これが、複雑にしている根本であると思う。
さらに複雑にしているのが、「思惑の多さ」である。
戦争はドロドロとした色々な思惑が裏に潜んでいるものだが、
これからの戦争は一層思惑が入り乱れるだろう。
単純な例として、バグダッドが陥落して、ブッシュが勝利宣言したときの、
(正確には誰が発したか忘れてしまったが)ある失言に注目すべきだ。
今回アメリカに協力しなかった国(企業だったかな?)は、
今後イラクにおける復興プロジェクトの参加権利を失うと発言したのだ。
これほど、下劣な発言はなかっただろう。
これこそ、アメリカの本心だと誰もが思ったはずだ。
要するに、「石油のための戦争」だったのだ。
・・・・・・っと思われても仕方がない。

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次に、この戦争を複雑化させている要素が、「第三世界の台頭」である。
イラクやアフガニスタンの「テロリスト」はなんで、最強の軍事力を誇るアメリカ軍と戦えるのか。
武器や資金を供給している国なり、勢力なり、個人があるからです。
表面的には、対テロ戦争なのだから、テロリストを援助することは「正義」ではない。
だが、現実には、イラン、サウジ、ロシア、中国、
特にイスラム圏などが膨大な援助していることは、公然の秘密なのです。
彼らの共通点は、反アメリカと言うより、反キリスト教でしょう。

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ここまで長々と述べてきたのは、「アフガニスタン戦争は宗教戦争だ」ということです。
たぶん、これはあまりにも単純化した見方でしょう。
ぼくのようなド素人の間違った見方かもしれない。
だが、それでもぼくが正しいと思うことは、いまの日本ではこの戦争を扱えないということです。
いくら日本の政府がだらしないと言っても、まず国民がこの戦争を理解できない。
国民の理解できないものを、外務省にやれというのも無茶だと思う。
日本にとって一番いいのは、金で片が付くものなら、
金で片を付ければいいじゃないかというスタンスです。
何も、自衛隊や、民間人をアフガニスタンに送ることはないのです。
自民党の政策で感心したのは、インド洋でガソリンスタンドに徹したことです。
反テロの立場からすると、今回の戦争に知らぬ存ぜぬは通用しない。
しかも、石油は日本の生命線だ。
インド洋で、多少金を使ったとしても、日本人の血を流すよりはずっと良い。
ガソリンスタンドで、各国から感謝されているのだから、それでいいではないか。
鳩山政権が、来年1月でインド洋補給作戦を中止するという。
その代わり、民生支援を行うと言う。
ガソリン補給で今まで使った税金が、244億円だ。
そして、今度民生支援で使おうとする税金が、4,500億円だ。
そればかりではない。
その民生支援のために、日本人の血が流れる可能性は格段に上がるのだ。

・・・・・・・っと、ここで終わる予定だったのだが、蛇足でオバマ君にも一言。
アメリカは、対テロとの戦いという名目で戦争するのを止めよう。
テロ国家なんていう国は存在しないからだ。
それよりも、イスラム教との和解を進めるべきだ。
まず、イスラエルに大幅な譲歩を促すべきだ。
イランとも対話すべきだ。
オサマ・ビン・ラーディンを英雄視する、サウジアラビアも理解すべきだ。
背後にある原因を取り除かない限り、今回の戦争は終わらない。
このままだと、22世紀まで継続する可能性だって十分ありえるのだ。
キリスト教徒同士だって、15世紀に100年間戦ったんですよ。
そしてもし、(宗教戦争であった)十字軍というなら、
1096年~1272年まで、何と276年間も続いたことを思い出すべきでしょう。

・・

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