・・・・・っということで、AKB48のことをあえて少女歌劇団と表現した。
秋元康氏の選定基準をもう一度書くと、
「歌や踊りが下手でもいいんです。
ただ、一生懸命まじめに努力を重ねることができる子を選ぶんです。」
これなんですね。
AKBを少女歌劇団と表現すると、すぐに「宝塚歌劇団」を連想するでしょ?
片や、物凄い競争を突破して、ストイックな集団生活を送る宝塚。
片や、とにかく「カワイけりゃいい」というド素人集団。
女性の憧れとして、宝塚は永遠の理想形でしょう?
(よく分かりませんが。)
でも、ハードル高いですよね。
それが、ちょっとカワイイ容姿で、ダンスの手ほどきを受けた程度のド素人が、
NHKに出るチャンスだって夢じゃなくなるんです。
どうです?ハードル低いですよね。
だんだん、【開きなおりの文化】に近づいてきました。
秋元氏が作ったのは、いままで埋もれていた若者の層を掬う(すくう)仕掛けなのです。
・・・・・・・・
AKBを今度は熱中している観客側から分析してみましょう。
AKBは手が届かない大スターじゃないですよね。
一人ひとりに分解してみると、限りなく普通の女子中高生だ。
観客からは等身大に見えるアイドルだ。
ステージも手が届くほど近いそうだ。
もちろんメインターゲットにしている客層は、「オタク」です。
ほんらいは、目立たない(日陰者のはずの)オタクが、自分たちの(手近な)アイドルを、
(秋元氏によって)与えられたのです。
決して表舞台には出てこなかった彼らが、光の中に引っ張り出されたのです。
だから、彼らのハシャギ振りは度を越している。
AKB48商法にもまんまと引っ掛かる。
引っ掛けられて、かえって嬉しがっている。
「オタクって、恥ずかしくないじゃん。逆にカッコイイじゃん。」
そう!開きなおったんです。
・・・・・・・・・
アイドル側も観客側も、今までは目立たなかった層なんです。
秋元氏はその層を発掘し、自信を与えることによって、新しいマーケットに仕立てたのです。
ぼくの言っている【開きなおりの文化】が少し分かっていただけたと思います。
つぎに、AKB48を離れて、もう少し【開きなおりの文化】を展開してみます。
・・・つづく。
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