2009年11月22日日曜日

無冠の帝王

・・・・・・っということで、場所取りってイヤだ。

今朝は2週間ぶりのエアロビクスクラスに出た。

スラジオに入ると、インストラクターのまん前に靴が置いてあった。

始まるギリギリになって、時々見かけるおばさんが入ってきて、その場所に納まった。

ぼくがエレベータでスタジオに向う時に入館したのを目撃したので、

どうして彼女の靴がこんなに早く置かれていたのか、想像はついた。

このクラブがオープンした時から続いているクラスなので、殆どが常連で、

ナンとなく各自の定位置も決まっている。

でも、そんなことはどうでもいいのです。

早い者が、自分の好きな場所を先に取れば、それでいいのです。

だから、友達にシューズを預けて場所取りをしてもらっていても、

ぼくは、ドーでもいいのです。

イヤだったのは、彼女がインストラクターとの距離をかなり空けて、右寄りに位置取りしたことなんです。

運の悪いことに、彼女のすぐ右後ろにぼくが立っていたことなんです。

どう見たって、ぼくの位置は自然な位置だった。

前後と右はちゃんと等距離が取れている。

ただ、左前方にいた彼女との距離だけが、異常に近かった。

彼女といえば、前方(即ちインストラクターとの距離)はかなり空いている。

そして、大事なことなんですけど、彼女の左は十分スペースがある。

・・・・・・・・・

っで、ウォーミングアップが始まった。

ぼくは、当然彼女が近すぎるぼくとの距離を修正して、左に移るものと思っていた。

ほんのチョット、左に移動すりゃいいんですよ。

ほんのチョッとですよ。

案の定、ぼくの左手と彼女の右手が何度かぶつかった。

どんな鈍感な女でも、修正するでしょ? 左に。

ところが・・・・

ところがドッコイ、彼女は絶対に修正しようとしなかった。

こうなりゃ、こっちもイジですよ。

だって、ぼくが、後ろか右に移動したら、そちらと接触してしまうのだから。

(ここで、なんでぼくが「チョッと左に移動してくれませんか?」と声を掛けなかったのか不思議でしょ?)

ぼくも、不思議なんです。「行くところまで行っタレッ!!」

・・・っと、その時は思ったのです。

・・・・・・・

どんな女性かというと、小柄で細いオバサン。

たぶん、体重は40kgチョッとくらいかな?

もう、華奢なんです。

そして、超寒がり。

いつも長袖のトレーナーを着て、皆がスタジオが暑くて、クーラーを入れてくれと言っても、

その女性だけは、ヒーターを入れてくれと言う。

昔から目立つ存在なのだが、ぼくはまだあだ名を付けていない。

・・・・・・・・

・・・っで、ここが大事なんですけど、

エアロビクスが上手い。

もう、年季が入っている。

そして、タフなんです。

そんな、痩せた小人のような体格なのに、

ステップ台はいつも、一番高い3段目でやる。

・・・・・・・・

このクラスの常連ではなく、殆ど出てこないんですけど、簡単にマスターしてしまう。

目の悪いぼくは、相当若い女性かと思ったら、

近くで見ると、予想外のオバサン。

・・・・・・・・

だいたい、分かってもらえました?その女性の人物像。

・・・・・・・・

正直言って、ぼくはその女性に対して、悪い印象は持っていなかった。

そんな、華奢な体格で、よくやるなぁ~ってなくらい。

・・・・・・・・

でも、今日の出来事で、印象変わりましたよ。

とんでもなく、気が強くて、嫌な性格の女性だって。

・・・・・・・

そんな状況で、最後まで、お互いイジを張り合いましたよ。

そりゃ、ぼくの方がヘタですぜ。

体力が続かず、最後はかなり間違えましたよ。

・・・・・・・

でもねぇー、分かりましたよ。

近くで見ていたから。

絶対の自信のワリには、間違えるじゃない?

結構。

何でかというと、今日のコレオグラフィーはかなり複雑だったんです。

インストラクターが、BPMを調整しにアンプを触っている時、

右に動くところを、絶対の自信を持って、彼女は左に動いたんです。

それも、最前列中央(やや左ね)の自分は、今日のクラスでは一番上手いと自信を持っているんです。

普通、皆が右に動いて、自分だけ左に動いたら、自分が間違っていると思うでしょ?

でもネ。

でも、その女性は自分が正しく、それ以外の人たちが間違っているのだと信じて疑わなかった。

それと、まさかジジイが正しいわけがない。

しばらく、反対の動きで続けたんですよ。

ぼくは、そういう時って決して逃さないんですよ。

わざと、彼女と目を合わせるんですね。

彼女が間違う都度ネ。

・・・・・・・・・・

・・・っで、相談なんですけど、彼女にはどんなあだ名が相応しいでしょう?

..

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