2008年7月22日火曜日

インストラクターはエンターテイナーである

・・・・・・っということで、エアロビクス・インストラクターの特殊性(?)について考えてみた。
(以下、インストラクターはエアロビクス・インストラクターの意とする。)

大きなお世話だが、考えることは楽しいので。(あくまでお遊びとして受け取ってください。)

・・・・・・っで、インストラクターというのは他と比べて、どの職業に近いのであろうか。
もし、共通点があるなら、それを元にインストラクターという業種を理解できると思ったからである。

(1)以前、一種の教育と言ったが、学校の教師に近いのだろうか?
人を教えるということは、共通しているが、知識を付与して学力を上げるというものとはあきらかに異なる。
あくまで、上手く動けるように運動能力を高めることを目的としている。
もちろん、義務教育じゃないのだから、脱落者に対する義務もない。

(2)じゃあ、技能訓練に近いのか?
一定の動作習得とその応用という意味であれば、近いかも知れない。
しかし、国家試験をパスするとか、自動車教習所のように一定のレベルに達したら、ライセンスがもらえるものと違う。
インストラクターは、こういった明確な目標に到達させるための教育とは異なる。

(3)スポーツインストラクターなのか?
エアロビクスは競技スポーツではない。団体競技でもない。
個人競技でもない。
勝つためのスポーツでもない。
一人で、練習して上達するスポーツでもない。

(4)楽しむことが目的なら、ダンスに近いのか?
音楽にあわせて体を動かすという点では、一番近いかも知れない。
だが待てよ・・・・・・
ダンスの目的は自分一人で、あるいは複数で「自主的に」踊れるようになることを目的としていないか?
それに、エアロビクスに比べ、基本的なステップや、教育理論(?)がしっかりと確立されている。

こう考えていくと、人を教えるという行為は同じでも、インストラクターの特殊性が浮かび上がってくる。

ナァ~んか、大げさになってきたなァ。

じゃあ、ここでインストラクターの定義をしてみる。

私の結論は、こうだ:

「インストラクターはサービス業である。殆ど、エンターテイナーに近い。」

何故そういう結論になるかというと:
いくら上達しても、インストラクターがいないと成り立たないからだ。
インストラクターが発信者であり、生徒はあくまでも受身だ。
レッスンを受けるという永遠のプロセスなのだ。
自分で選曲して、振り付けをして楽しめるようになることを目的としていない。
それが出来るなら、それは生徒とは言わず、インストラクターだ。

平たく言えば、アイドルのコンサートで皆が盛り上がって、体を動かしているのと同じだ。
ただ、皆がアイドルの振り付けと同じ動きをして盛り上がるところが違うだけだ。

エ~ッ?違うって?

「会員皆様の健康、体力アップのため、専門的な知識を持ったインストラクターがリードして・・・・・・。」

私からすれば、それこそ違う。
インストラクターの一面しか見ておらず、本質を見ていない。

だって、カリスマインストラクターといわれる人のレッスンを見ればすぐ分かる。
彼らは、インストラクターというより、エアロビクスを介したエンターテイナーだ。大勢のインストラクターの目指すところは、彼らのようなカリスマ達であろう。
会員だって、そういうインストラクターを求めているんじゃないかな。
究極は、オッカケをしたり、同じウェアを着て同化したがっているではないか。

そォーなんです。
エアロビクスインストラクターっていう職業は。

ここん所を間違わないで欲しい。インストラクターの皆さんは。
だから、難しいのです。
だから、個人の力量が問われるのです。

ジイサンの言うことだから、正しいのです。

0 件のコメント:

にほんブログ村 健康ブログ フィットネスへ