・・・・・・っということで、何かいい事がありそうである。
・・・・・・っというのは、四葉のクローバーを見付けたからである。
・・・・・・何処でって?
・・・・・・本の間からです。
それも、古本屋で買った文庫本の間から。
ゲッ!!
ロマンチックじゃないなァ~。
文庫本くらい、新品を買えよ。安いんだから。
・・・・・・っという、声が聞こえる。自分でも、そう思う。
でも、ブックオフで、それも1冊105円なんてコーナーから、掘り出すのって好きなんですナァ~これが。
中学生の頃、必死で探したことがある。
友達はいとも簡単に見つけたのだが、どうしても見つけることが出来なかった。
当時からムキになる性格だったので、夕暮れまで粘ったのはご想像の通り。
それ以来、この歳になるまで発見することが出来なかったのだが、見つけた場合は何かとても良いことが起きるという予感を心の隅に持ち続けていた。
なんといっても、三つ葉に対して四葉の確率は1/10,000というから。
誰かが、この本をクローバーの生えている郊外の木陰かなんかで読んでいて、ヒョイと見つけて挟んだまま忘れてしまったのだろう。
1988年の発行だから、20年近くをこのクローバーはそのままページの間に挟まれていたことになる。
それが、持ち主の本棚から古本屋に引き取られ、巡り巡ってその本をたまたま選んだ私の元に届いたのである。
これを数奇な運命といわずしてなんというのだろう。
1/10,000の確率で生まれ、見つかることさえ奇跡のはず。
本来ならそのまま枯れるべきこの四つ葉君は、
20年間その姿を留めたまま、
待ち焦がれていた老人の手に渡ったのである。
ウ~ン、いい事があるぞ。
絶対に。
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