・・・・・・・っということで、昨日NHKの記者(?)から取材を受けた。
取材と言っても、企画段階のインタビューなので、放送はされない。
さすが日本放送協会、色々な企画部門があり、その人は「国土交通省」担当とのこと。
いま追いかけているのは、「海外工事」だそうだ。
民主党政権になって公共事業が大幅にカットされ、国内の建設業者が軒並み瀕死状態に陥っている。
前原大臣は、さかんに海外に活を求めるよう業者にハッパをかけている。
その辺の事情をぼくのところに聞きにきたのだ。
国内がダメなら海外に出ろと、誰でも安易な発想するが、そんなに簡単じゃないよと説明した。
・・・・・・
そんな中で、彼が面白いことを言った。
例えば、治水問題。
よくよく取材してみると、個人的にはダムは必要との結論に至らざるを得ないと言う。
社内に帰って相談すると、今更「やんばダムが必要だって言うのか?」
そんな番組はとんでもないと、ハナから相手にされないそうだ。
なぜなら、建設業者=談合=悪者という図式は、民主党政権である以上崩せないと言うのだ。
そこで、彼は食い下がるんです。
鉄筋工や、鳶などの下請け会社を取材して、彼らの賃金が40%も下がったこと。
みぞれの降る中、黙々と作業する映像を撮ってきて、以前はこんな悪天候の日は休みにするのに、
稼ぎが減るので働かざるを得ないというインタビューを取ってきて社内を説得する。
本当に彼らが悪者なんだろうかと。
一方、小さな町工場の技術が、実は世界で唯一のもので、コレがなければ宇宙開発は出来ない、
なんていう番組はすぐにOKが出るそうだ。
でもそんな技術、我々の生活に直接役立ちますか?
それよりも、道路とか、マンションとか、橋とか、
毎日生活で接しているインフラのほうがはるかに役立っているんじゃないですか?
そこで汗を流しながら従事している人たちの仕事が危機に瀕しているのを取材するほうが大事でしょ?
・・・・・っと熱弁をふるうのです。
なかなか面白いことを言う青年であった。
海外の取材をしに来たのに、横道にそれたままインタビューは終わった。
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