・・・・・・・っということで、船上の生活って、外界から孤立しているんですね。
説明の余地なんかないですが。
外洋のド真ん中で、機械が故障したら、サービスセンターに電話をかけて出前を依頼することなんか出来ない。
機械の故障が一番シリアスなんですが、
電気系統がおかしくなったらどうします?
電子機器が壊れたらどうします?
病人や怪我人が出たらどうします?
予想外に発達した低気圧が進路に発生したらどうします?
外国人とコミュニケーションするにはどうします?
乗組員の中で諍いが起きたらどうします?
船内で犯罪が起きたらどうします?
全て、船の中で処理しなければならない。
運悪く、船が沈んで、ボートで大海原の真ん中に放り出されたらどうします?
そうなんです、船の中ではスペシャリストより、ゼネラリストのほうが役立つんです。
ぼくは優秀な船乗りではなかったけれど、少なくともゼネラリストであろうと努力をしてきました。
いまは陸の上で、スペシャリストに囲まれて仕事をしています。
専門的な話になったら、絶対適わない。
でも、ゼネラリストとしての「全体感」は持っていると信じています。
スペシャリストが気付かないこと、
あるいは、スペシャリストが間違った主張をするとき、
「なんか変だぞ」っと気付く感覚はゼネラリストじゃなければダメです。
・・・・多分つづく。
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