2010年6月6日日曜日

スペシャリストについて(その2)

・・・・・・・っということで、船上の生活って、外界から孤立しているんですね。

説明の余地なんかないですが。

外洋のド真ん中で、機械が故障したら、サービスセンターに電話をかけて出前を依頼することなんか出来ない。

機械の故障が一番シリアスなんですが、

電気系統がおかしくなったらどうします?

電子機器が壊れたらどうします?

病人や怪我人が出たらどうします?

予想外に発達した低気圧が進路に発生したらどうします?

外国人とコミュニケーションするにはどうします?

乗組員の中で諍いが起きたらどうします?

船内で犯罪が起きたらどうします?

全て、船の中で処理しなければならない。

運悪く、船が沈んで、ボートで大海原の真ん中に放り出されたらどうします?

そうなんです、船の中ではスペシャリストより、ゼネラリストのほうが役立つんです。

ぼくは優秀な船乗りではなかったけれど、少なくともゼネラリストであろうと努力をしてきました。

いまは陸の上で、スペシャリストに囲まれて仕事をしています。

専門的な話になったら、絶対適わない。

でも、ゼネラリストとしての「全体感」は持っていると信じています。

スペシャリストが気付かないこと、

あるいは、スペシャリストが間違った主張をするとき、

「なんか変だぞ」っと気付く感覚はゼネラリストじゃなければダメです。

・・・・多分つづく。

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