2010年6月7日月曜日

卑怯について

・・・・・・・っということで、ちょっと大人気ないことを書きます。

最近のアメリカ映画って、人質を殺したり、女性や子供、あるいは老人を平気で殺す場面多すぎませんか?

ぼくは、こういう描写大っ嫌いなんです。

これって、リアルさを追求したとの言い訳じゃ済まない気がするんです。

昨日観た映画でも、ドイツ人捕虜をバットで殴り殺すシーンがあるんですけれど、

殺されるドイツ人将校の何と立派なことか。

戦争ってこういうものだよ、奇麗事じゃないんだよと言おうとしていると、

贔屓目に解釈してやってもいいけれど、これは不快なんですよね。

なんで不快かと言うと、抵抗しないものを殺すって、「卑怯」なんです。

いくら映画だからって、許されるもんじゃない。

戦争はもっと悲惨なことは理解しようとは思うけれど、

映画で罪のない者が殺される場面をこれでもかと言わんばかりに描写し過ぎちゃいませんか?

特にアメリカ映画は。

卑怯という感覚が麻痺させられてしまっている。

娯楽映画だからいいジャンという意見にも、それなりに理解は出来るんですよ。

でも、そもそも戦争ってそんなものだという意見にはチョッと同意できないんです。

昔、ベトナム戦争でアメリカ兵が、目の前の敵に引き金を引くことが出来なかったという問題が起きた。

これは大変だということで、軍は機械的に引き金を引くことが出来るよう徹底的に訓練し直した。

これは、事実なんです。

これも、戦争の真実なんです。

人に向かって銃を発射することを躊躇するのは、人間としてアタリマエなんです。

それが普通なんです。

平気で撃てるほうが異常なんです。

それじゃぁ軍隊が成立しないので、軍の対応もアタリマエなんですがね。

ところが、今はエスカレートしてしまっている。

その証拠に、イラクやアフガニスタンで行われているアメリカ軍や傭兵達の狼藉ぶりはなんですか?

民間人を一方的に撃ち殺しても、「脅威を感じたから対応した」、「正当防衛だった」で、全ての殺人行為が正当化されてしまっている。

これは、アメリカ映画による影響だと、ぼくは断定しています。

古き良き西部劇映画で育った世代なら、絶対に出来ない「卑怯な行為」なんです。

映画って、それくらい影響力を持っているものだと信じて疑いません。

昔、007が敵のスパイに銃を向けている場面で、相手が銃を拾うのを知っていながら放っておき、いざ拾ったところで撃ち殺した。

これは大変なショックで、当時の観客の中で異論が噴出した。

皆、正義の味方がそんな卑怯な真似をするべきでないと感じたのです。

ぼくの経験でも、中学時代に【バルジ大作戦】という映画があった。

その中で、ドイツ軍がアメリカ軍の捕虜を集めて、機関銃で撃ち殺す場面が出てきた。

これには、ぼくはショックを受けた。

一緒に観ていた父親に、なんであんなことをするんだと聞いたくらいでした。

今から思えば、隔世の感がありますよね。

じゃあ、今の観客と昔の観客で、どちらが正常だったのでしょうか?

明らかに、昔の観客(ぼくも含めますがね)がマトモだったと思いますよ。




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