・・・・・・・っということで、雑談していたら、
「そういや最近麻雀する人がいなくなったねェ」という話になった。
ぼくらが、バリバリの若手社員だった頃、
会社が引けると、麻雀のメンツを4人集めて、駅近くの雀荘で遅くまで打つのがアタリマエの光景だった。
ぼくは、ギャンブルは絶対やらないと誓っているので、麻雀は打てない。
船乗りだった頃や、海外駐在のときなどは、仲間に入れずにちょっとばかりスネた気分を味わっていた。
その分、酒ばかり飲んでいたのだが。
マージャンの効能は大いにあると思う。
特に、相手の性格を知る上で、非常に役立つゲームだということくらい分かる。
タバコを吸いながら、酒を飲みながら、夜遅くまで雀荘に籠もるのだから、不健康極まりないが、
人間関係を築く上では、とても有効な手段だと思う。
ところが、最近はパッタリとマージャンをする社員がいなくなった。
むかし駅の近くに必ず見かけた雀荘も、バタバタつぶれたと聞く。
何でだろう?
そもそも、マージャンを覚えるのは、高校生くらいからだったはずだ。
ところが、今の高校生や大学生が、4人集まってマージャンするかい?
ゲームだろう。
4人集まるより、ゲームは一人でするものですよね。
基本、マージャンは賭け事だから、金を巻き上げる快感もあるが、負ける可能性も大きく、
かなり財布にはイタイ。
一方、ゲームなら勝ち負けもバーチャルで、財布にはソフトを買うときだけの負担で済む。
・・・・・・
ナンか不気味じゃないですか?
マージャンがいつの間にか、周辺から消えた。
まるで、スズメの数がいつの間にか減っているように。
ぼくはマージャンをやらないが、マージャンが流行っていた頃は、大人も豪快な人が多かったような気がする。
安月給なのに、月末にはオケラになって、借金している社員なんてザラだった。
それは褒められたことではなかったが、もっと人間がアバウトで、良く言えば豪快な生き方だった。
経済が右肩上がりだったからかも知れない。
それに比べ、今はどうだろう?
会社が終わっても、社員同士の付き合いなんてゴメンだ。
自分の時間を大切にしたい。
収入が少ないので、ギャンブルなんかに手を出すのは阿呆だ。
・・・・・・これはこれで、正しい生き方なのかも知れないが、なんか寂しいし、不気味だ。
ぼくの上司にいたんですよね。
酒は一滴も飲めないのに、マージャンがめっぽう強い人が。
マージャンの付き合いで、大手企業の重役連中とパイプを作り、業界界隈では広い顔を持つことができた。
しまいには、マージャンで儲けた金で、土地付きの別荘を一軒建ててしまった。
そういう、チョッと豪快な人って、これから生まれそうもないですね。
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