・・・・・・・っということで、キリのいい10話まで無理して書くことにした。
A子は今のダンナと結婚する前、友人のB子から言われた、
【血液△型の男は「語る」でしょ?】
A子はその通りだと思った。
結婚相手は△型の男だったから。
確かに「語る」な、いろいろなことを。
彼はA子の知らないことを色々と話してくれた。
考え方も、ずっと大人だと思った。
結婚を決意したのも、彼のそんなところに惹かれたからである。
「この人なら一生ついていける」・・・っと。
だが、結婚後はだんだん彼の人間としての底が浅いことが分かってきた。
彼の「かたる」は結局、「騙る」に近かったなぁ~とおもうようになった。
語るけれど、
根(ね)は悪くない人だということは救いだった。
・・・・・・
銀婚式も過ぎ、夫は語るどころか、もう滅多に口を利かなくなってしまった。
夫は期待していたほど、出世しなかった。
絵に描いたような平凡な男になってしまった。
最近では、お互いが「空気」のような存在になってしまった。
・・・・・・
酔っ払って帰った夫の寝顔を見ながら、
A子はつくづく思うのである、
「平凡だったけれど、
幸せだった・・・・・・
・・・・・かもねぇ~~」
//
0 件のコメント:
コメントを投稿