・・・・・・っということで、長い休みが終わった。
脳ミソがアルコール漬けなので、復帰にしばらくかかりそう。
・・・・・・っで、年寄りは昔話をするのでウンザリだと思うが。
昔、むかし、羽田に行くために早朝、有楽町のホームで電車を待っていた。
すると、物陰から人がスーッと現れて、そのまま入ってきた京浜東北線に飛び込んだ。
まるで吸い込まれるようだった。
ほんの目と鼻の先で、起きた出来事だった。
電車は急ブレーキをかけたが、既に人が落ちた後だった。
夢を見ているような感じだった。
わたしは、そのままボーッと立ちすくんでいた。
しばらくその光景が頭の中でフラッシュバックしていた。
何度も何度もだ。
今でも、鮮明に思い出すことが出来る。
・・・・・・っで、何を言いたいか。
佐世保の事件である。
もう風化しつつあると思うが。
現場に居合わせた人の脳裏には、その光景がいまでもフラッシュバックしていることだろう。
しかも、音付きで。
事件は12月14日に起きたばかりなのに、もう心の隅っこで消えかかっている。
大半の人はそうだろう。
それでいいのかと、ふと思う。
この事件から何か教訓を学んだのだろうか。
あまりにも特異な事件なので、二度と発生しないのかも知れない。
しかし、やはり学ばなければならないと思う。
例えば、安全管理である。
全国のスクール関係者は、イザというときの避難誘導の再点検をしたのだろうか。
部外者が侵入したときの対応マニュアルは見直したのだろうか。
プールはもちろん、スタジオ、ジム、風呂場など、建物のどの場所から避難させるのか。
緊急時の館内放送のマニュアルは完璧だろうか。
例えば、スタッフと会員の間の取り方についてである。
好意を寄せる会員の扱いについて、ミーティングを開いたのだろうか。
殺人事件ではなくとも、ケンカが発生したときに、何分で駆けつけられるのだろうか。
通報ボタン、内線電話の位置は会員に分かりやすく説明してあるだろうか。
ちょっと思いつくだけでも、いくらでも挙げることが出来る。
会員の安全を守るために、本気で検討したクラブはあるのだろうか。
検討したとして、どう会員に伝えたのだろうか。
各クラブは、ちゃんとしたコメントを出すべきだと思う。
クラブ側だけでなく、インストラクターも、会員もこの事件から教訓を得ることは多いはずだ。
・・・・・・っと、エラソーなことを言っているが、
目の前で、飛び込んだ人がまだ生きているか、ホームと電車の隙間から覗き込もうともせず、
そのまま、ホームの反対側から山手線に乗って立ち去った自分を今でも理解できないでいる。
光景ばかりでなく、そのときの自分のとった行動が、心の傷として残っている。
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