・・・・・・・っということで、真面目な話のつづき。
そのようにボクらエアロビクス愛好者は、「ボディーなんたら」を毛嫌いしている。
だが、あれだけの人気は現実として認めなければならない。
エアロビクスの人気を復活させるには、敵の人気の秘密を知らなければ対抗策を立てられない。
「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」である。
1.音楽がいい。
これを最初に持ってきてしまう。
音楽が耳に残るのである。
最新の曲を著作権の心配なしに聞ける。
個人経営のインストラクターはそうは行かない。
いい曲を使えば人気が出るのは知っている。
だが、CDは高いし、いい曲ばかり揃ったものは皆無なのだ。
2.インストラクター(スタッフなのだが)が楽しく盛り上げてくれる。
インストラクターはいつも元気いっぱいだ。
「ボディーなんたら」のインストラクターはどれもこれも似ていて、アメリカンスマイル。
インストラクターのその日の気分なんか関係なく、元気を分け与えてくれる。
3.自分に合った強度で出来る。
エアロビクスのように初心者クラスとか、上級者クラスの分類がない。
老若男女だれでも、参加できるのだ。
4.なんたって、世界スタンダードという安心感がある。
世界各国、どこへ行っても同じプログラムで「ボクらは最先端だ」という、錯覚を味あわせてくれる。
まあ、これはプレコリオ側の宣伝文句であって、会員がそう思っているとは限らない。
5.連帯感が生まれる。
これは、上記2.と連動するが、インストラクターの元気が会員に伝染し、
会員同士が、なにかアメリカンスマイルの同じ顔になってしまうのだ。
6.そして、ここがポイントなのだが、会員同士の間でも、階級が生まれる。
バカでも何でも参加でき、振り付けが単純だから、上手い下手は関係なく
みな公平だと思われがちだが、身分の差が生まれる。
「ボディーなんたら」のスタジオを覗いてみたまえ。
最前列は、インストラクターを盛り上げる親衛隊が囲んでいるじゃないか。
そして、振り付けの要所要所で、決まったポーズと「歓声」をあげるじゃないか。
それが上手く出来る会員は、位が高いのである。
それが出来ると、無上の喜びを感ずることが出来るのである。
・・・・・・
以上、「ボディーなんたら」の魅力について列記したけれど、何か気付くことはありませんか?
そう、これは【宗教に近い】ということなんです。
そうなんです、エアロビクスの競争相手は宗教なのです。
これは手ごわい。
だって、組織対個人の戦いなのですから。
次に、エアロビクス側はどう防衛し、どう反撃すれば良いか考えてみることにする。
・・・・・・つづく。
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