・・・・・・・っということで、夫婦の形(その6)
ここまで続けて読んでいただいた皆さんに言いますけど、全てフィクションですから。
ヒントはもちろんありますが、全ぇ~~ん部、脚色しています。
一応、念のため。(^^♪
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その女性は頑張り屋だったが、ツイていなかった。
短大に入学したのだけれど、物足りなくなって、4年制の大学に入り直した。
特にその学問を究めたいとは思っていなかった。
ただ、短大卒という肩書きが嫌なだけだった。
法科を優秀な成績で卒業しながら、アルバイトの延長で、旅行代理店に就職した。
添乗員として、世界各国を周った。
もちろん、学校で学んだ知識はこれっぽっちも役に立つような職業ではなかった。
背が高く、スタイル抜群の美人だった。
その彼女が、選りによって同じ職場のブ男と結婚した。
男は外観は関係ない。
ハンサムに越したことはないが、仕事が出来るかどうか、
男としての色気があるかのほうが、外観よりずっと大事だ。
ところが、その相手はどちらも持ち合わせていなかった。
同僚は何でぇ~???だった。
・・・・・・
結婚後まもなく、夫にものすごい額の借金があることが判明した。
彼女は子供が欲しかったが、夫(とその親戚)は彼女も働いて、一緒に借金を返すことの方を望んだ。
冗談じゃねえ!・・・っと彼女は思った。
彼女は、年配の男性(もちろん既婚)に悩みを打ち明けた。
その年配の男性は彼女の弱みに付け込み、二人が男女の関係になるのにそれほど時間がかからなかった。
運悪く、ホテルでの密会が夫にバレて、血を見るところまで発展した。
彼女は離婚を決意したが、夫はなかなか離婚届に印鑑を押してくれなかった。
件の年配男性と結婚なんて、全く考慮外だった。
・・・・・・
彼女は実家に戻り、何年か過ぎた。
ある日、印鑑が押されている離婚届が郵送されてきた。
彼女の母親が彼女に向かってポツリとつぶやいた:
「ホントーはあの人、イイ人だったのかもねー」
・・・・・・
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