2010年4月23日金曜日

敷居の高い飲み屋

・・・・・・・っということで、以前から気になっていた「江戸一」で飲んできた。

大塚にある老舗の飲み屋。

どのガイドブックでも、大塚で筆頭に挙げられている店である。

一昨日、同僚と二人でフラッと入ってみた。

コの字型のカウンターに、先客が4人ほど。

みんな一人酒だ。

入るなり、荷物はそこへ入れてくださいと、棚を指示される。

突き出し、小皿、おしぼりと箸が載ったお盆が出され、頼んでいないのにお猪口(おちょこ)が付いている。

ざっと見回すと、日本酒がメインだと分かる。

でも、こちらはビール飲みだ。

大瓶2本を頼むと、「大瓶2本ですか?」と怪訝な顔をされる。

みんな、飲んでいたとしても、ビールは小瓶だ。

・・・・・・

静かだ。

後から後から客がやってきて、6時前には満員になった。

みんな年配者だ。

二人連れだとしても、低い声で話している。

やけに静かだ。



客のスペースより、コの字型の内側の店員のスペースの方が広い。

ビール4本を飲んだところで、日本酒に切り替える。

ここの作法は冷酒ではなく、燗で飲むようだ。

「立山」をオーダーする。

ヌル燗だ。

感じのいい若い子が、次は何を頼もうかとボソっと話しただけで、小さなメニューを目の前に持ってくる。

そういう作法のようだ。

アルコールがだんだん回ってきて、声が若干大きくなる。

声が大きいのは、この店の作法に反するだろうと思って、気を使ってボリュームを下げる。

それを何回か繰り返す。

しばらくして、オバチャンが出てきた。

オバチャンというより、お婆さんだ。

どうも、ここの女ボスのようだ。

話しかければ、きちんとした返事をする。

でも、ウルサそうだ。

頑固ババアのオーラを放っている。

ヌル燗といい、静かな店内といい、ビール大瓶の客は異端視されるといい、

どの作法も、このバアサンの好みにあわて運営されているようだ。

彼女のお眼鏡に叶わない客は、NOT WELCOMEのようだ。

これが、この店の売りだと分かる。

まあ、客観的に判断して、ぼくはこの店では、少なくともWELCOMEの部類には分類されていないようだ。

でも、こういう店が好きな人には、たまらない魅力であることは良く理解できた。

かなり酔いが回ったが、なんか気疲れしてしまった。

結局、気分転換に二軒目に突入した。

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