・・・・・・・っということで、脳ミソがホルマリン漬けのように、
アルコールの中にプカプカ浮いているようです。
でも、今日は1.633リットルのビールで止めておきました。
・・・・っで、海外に限らず、むかし旅行したところって、何年か経つと、また訪問したくなるものですよね。
ましてや、20代の半ばに2年間も過ごした所って・・・・、
いくら辛い思い出があろうとも、時の経過とともに懐かしい思い出に変化している筈ですよね。
でもね、もう二度と行きたくない所があるんです。
それは、イラクのバスラなんです。
あの2年間は屈辱的な経験だった。
バスラを去るときに、
「たぶん、何十年たっても、【懐かしくなって】再訪したくなることは絶対にないよな」
・・・・っと思ったのですから。
そして、あれから33年が経過したけれど、
あの時の予想は間違っていなかった。
・・・・・・・
こう書くと、いったい何がそんなにイヤだったかと思われるでしょうね。
確かに、摂氏50度を軽く超える気候とか、
毛穴に入り込む砂とか、
ビールもロクに買えないとか、
トイレが詰まるとか、
ドロボーがアタリマエとか、
平気で人の信頼を裏切るとか、
・・・・・・・
そんなことがイヤだったんじゃないんです。
逆に、そういったことは想定内なんです。
じゃあ何が?
やっぱり人なんです。
正確に言うと、一般人としてのイラク人は愛すべき人達なんです。
最低なのが、権力を持ったイラク人なのです。
どうして彼等は、ああもダメになるのでしょうか?
ひとたび権力を持つと、
横柄になり、権力をカサに着、賄賂を要求し、融通が利かなくなり、
意地悪になり、尊大になり、利己的になり、
なんで我々のような外人に対してだけでなく、
同国人に対してさえも、ああも侮辱的な態度を取れるのでしょう?
日本人の感性とは対極にあるようなヤツラに、何人もぼくは会ってきたのです。
・・・・・・
イラクは今、出口の見えないどん底のような時代の真っ只中にいます。
でも、そのような国にしてしまった責任は、当時から問題があった権力者達に原因があるのです。
ぼくはイラクに平和が訪れ、皆が幸せな生活が送れる国になって欲しいと心から望んでいます。
でも、ぼくが生きている間は絶対に無理だと思います。
それは、彼等自身が気付いて変化しなければならないからです。
気の毒だとは思いますが、
それはかなり絶望的な期待でしょう。
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