・・・・・・・っということで、いいコメントを貰ったので、そこから少し展開してみたいと思います。
小説家がその時代を掬い取って文章にするっていう考え方は正しいですね。
掬い取るのは、その時代の不条理なり、不安なり、矛盾なり・・・
誰だって感じるそういった「時代の気分」を、、誰でも書ける訳じゃない。
文章を書く才能がある人が皆の代弁者として、作品にする。
それが小説家というものでしょう。
(かなり狭く考えているのは自覚していますが、まあそれはご勘弁を。)
でも、逆に時代がその作家の筆を借りて書かせるという考え方はとても新鮮だと思いませんか?
・・・・・・
小説を読む面白さの一つに、その作家が生きていた時代の空気を吸えるということです。
たとえばディケンズなり、O・ヘンリーなり、モーパッサンなり、
本を開くだけであの時代の雰囲気の中にタイムスリップできる。
ということは、あの不安な時代が作家に書かせたともいえるのじゃないでしょうか。
これから何十年も未来の人たちが、いまの小説を読んで、
現代のぼくらが抱える不条理というものを、読み取ることが出来る筈なんです。
自覚しているかしていないかに関わらず、小説家というものはそういう作業をする人種といえるでしょう。
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