2010年8月19日木曜日

セミ

・・・・・・・っということで、通勤経路の途中で、公園の中を時々通ることにしている。

セミの鳴き声に圧倒される。

全ての木にセミが止まっていると思われるくらい、頭上からセミの声が降ってくる。

あんな小さな体から、どうしてこんなに大音響を響かせることが出来るのか不思議だ。

近くに止まっているセミからはちゃんと「ミィ~ンミィ~ン」と聞こえるのだが、

全体ではワァ~ンワァ~ンっと、林自体が共鳴しているような音になる。

今鳴かなければもうチャンスは二度とないような、切羽詰った感じで声を振り絞っている。

実際そうなんだろう。

最初で最後の夏を惜しむように。

鳴くだけ鳴いて、

死ぬまで鳴いて、

最後は疲れ果てて、

軽い体になって地面に落下する。

やがてアリ達が巣穴に運び込めるくらい細かくバラバラに解体し、

やってくる冬の食料とする。

・・・・・・

秋はすぐそこだ。






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