2008年2月11日月曜日

【赤いアモーレ】

・・・・っということで、全く関係ないことを書きます。
たまには、こういうのもアリということで。

けさ、またまた早く目が覚めたので、GYAOを観ていたら、思いがけずいい映画に出くわした。
以下、その感想文。
もし、ヒマだったらご覧ください。

【赤いアモーレ】
原題:NON TI MUOVERE (Don't Moveですね。)
2004年イタリア映画
監督&主演:セルジオ・カステリット
ペネロペ・クルス

GYAOで観た。
全くの予想外。
良かった。
久しぶりに、イタリア映画を観た
・・・・っという気にさせてくれた。
(R指定の文字がきっかけだったのだが。)

さて、ありきたりといえばありきたりの物語。
男がいて、金持ちで、美人の奥さんがいて、綺麗な娘を持っている。
しかし、男は、心に満たされないものがある。すなわち「愛」ですね。
本来、道徳的な男なのだが、行きずりの女性(ペネロペ)に、本当に欲しかった「愛」を見出す。
カミサン、浮気相手、娘との葛藤。
・・・・・っという、ありきたりの設定から生まれてくる物語は?
ここからが、イタリア映画の味付けが楽しい。

いろいろな感じ方をしてよろしい。
女性は女性の、若い人は若い人の。

私は、へそ曲がりだから、「宗教」的なものを見てしまう。
ペネロペが雨の中、後姿で椅子に座っている光景。
あの交差している通路は、十字架にしか見えない。
そして、十字架の真ん中にいるのは、磔になったキリスト。
人の罪を一身に背負った、キリストとペネロペをカブらせているのですよね。

物語の中心線は、男でもなく、女でもなく、夫でもなく、妻でもなく、親と子供の関係と観る。

ティモーテオが子供のときに受けた影響。
イタリアが、親から受けた性的暴行。
浮気相手が妊娠したときに、別れようと思った妻が妊娠する皮肉。
みんな、親と子の関係ですよね。

欲しいとは思っていなかった娘が、死に瀕しているとき、初めて神に(死んでしまったペネロペに)祈った。
自分を犠牲にしたペネロペが、最後に助けてくれたんですよね。
ようやくティモーテオが親と子の関係を理解できたから。

映画の最初の雨が落ちてくるのは、神の視点。
ペネロペが最後に死んだベッドで、何が見えるといって見上げた先には、神が見えたのですよね。

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