2007年12月20日木曜日

銃口を向けられた思い出

・・・・・・っということで、咳もだいぶ収まってきた。
風邪を引いたおかげで、3日間もアルコールを断った。
ヨーシ、今晩は飲むぞ!!

・・・・・・っで、年寄りの昔話。
人生において銃口を向けられた思い出。
3回経験している。

それはそれは昔むかし、私が小学校1年生だった頃。
岐阜県に住んでいたことがある。
近くの兄ちゃんが空気銃を持っていた。
ある日、自宅近くの空き地で一人で遊んでいたら、その兄ちゃんが私に銃口を向けたのである。
当然、相手は冗談のつもりだったのだろう。
私は固まってしまい、次には大声で泣き始めた。
今でも鮮明に覚えている。
相手の困惑した顔を。

2回目は、イランからイラクに向け国境を越えたとき。
もう30年近くも昔、イラクのバスラで仕事をしていたときの話だ。
同僚の親父さんが亡くなったので、急遽イラン経由で空港まで見送ったことがある。
まったく突然の出張だったので、行き当たりばったりだった。
どうにか、最終便でテヘランからアバダーンに戻ったときには、既に深夜だった。
運悪く、手持ちの現金が底を付いてしまったので、ホテルに泊まることも出来ない。
どうにかタクシーで、イラクとの国境まで辿り着き、イラン側の出国手続きを終えたときは、0時をとうに過ぎていた。
今もそうだと思うが、イランとイラクの国境間には中立地帯があって、そこを徒歩で越えることになった。
そんな時間に、歩いて越えるような物好きな人間はいない。
イラク側の国境線に近づくにしたがって、国境警備隊の詰め所が見えてきた。
当然相手は、銃を構えてこちらを観察している。
まあ、その前に野犬の群れに囲まれて、ここで死ぬとか思ったり、いろいろと冒険談があるのだが、それは省略。

3回目は、20年ちょっと前、スリランカでの体験だ。
今もそうだが、当時もシンハリ族とタミール族は内戦状態であった。
1年ほど生活していたのだが、よく日本からお客さんが来た。
駐在していると、空港までの出迎えは仕事の一部である。
治安が悪くなると、ときどき政府はMartial Law(戒厳令)というのを発令し、夜間の移動は制限される。
そういうときに限って、お客がやってくるのだ。
しかも夜に。
今はそうではないが、当時は道が悪く、1時間近く空港までかかった。
当然途中で検問が何度もあるのだが、特別の許可証を持っていれば、車で移動できる。
厄介なのは、兵隊の中に勝手に検問する奴がいることだ。
一度そういうのに当たり、突然車を止めさせられた。
ウィンドウを降ろすと、横に構えた軽機関銃の銃口が私の鼻先に突きつけられた。

佐世保での事件で、昔を思い出した。
銃口を向けられただけで、どんなに人間は心のダメージを受けるものか。
ましてや、・・・・・・。

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