2007年12月12日水曜日

昔むかし

・・・・・・っということで、雑念を持ちながらも順調にジョギングを続け、4周目も終わりに近づいた。

ここで、防衛省の話が出てきたので、少し横道にそれる。
いや、かなりそれる。

昔々、防衛庁の連中を相手に商売したことがある。
そのときの印象を、ちょっと書いてみる。
ジョギング、ましてやフィットネスクラブとは全くカンケーネー話である。

結論から言うと、戦う機会が長年ない軍隊というのは、めちゃくちゃ官僚的な組織になるということ。

・・・・・・っで、むかしむかし我が部門でかなり面白い試作品を開発した。
それを、市ヶ谷の防衛庁に売り込んだ。
ちょうどイラク戦争がおき、その試作品は現場のニーズにピッタリであった。
現場からはすぐにでも欲しいとの要望が上がってきた。

・・・・・・っで、めでたく売れました・・・っとはならない。
自衛隊の装備品として正式採用となれば、手続きが大変である。
ましてや、全く新しく開発された製品。
それも、自衛隊と一度も商売をしたことの無い、畑違いの会社の製品だ。
ちょうど、その分野は大手の電機メーカーの縄張りである。
まず、開発予算を組むところから始まる。

・・・・・・っで、外部の防衛技術研究協会とか何とかいう会社に呼ばれた。
簡単に言えば、その会社は自衛隊OBばかりを受け入れる、天下り会社であったのですが。
名刺を交換した人は、みな元将官クラスばかり。
要するに、昔のGeneral(将軍)ですね。
どんなことをする会社かというと、防衛省に技術的なアドバイスする会社なのですね。
その会社には、件の大手の電機メーカーも相当の出資をしている。
ハナから、公正な評価は期待できないことが分かる。

・・・・・・っで、途中経過は省略するが、開発をどこの会社に任せるか、入札があったのね。
まあ、そこまでよく漕ぎつけたものだが。

・・・・・・っで、負けました。(アッサリ)
やはり大手電機メーカーが落札して、同じものを1年間で開発することになりました。
タップリ予算を手に入れて。

・・・・・・っで、半年も経たずに件の大手の電機メーカーはギブアップしてしまった。
そりゃそうだろう。そんな簡単に出来るもんじゃない。

(この部分は一度書いたのだが、ちょっとマズイ内容なので、削除。)

・・・・・・っで、ようやく要求スペックが決まり、本格的な開発の入札があったのですが、今度は勝ちました。
そんなこんなでモタモタするうち、イラクからは自衛隊も引き上げてしまったのですが。

その部門から離れてもう何年も経つので、この話はその後どうなったかは知りません。

そのとき感じたこと:
誰も責任を取らない体制が出来上がっている。
だから、異様に時間がかかる。
全ては予算で動く。
だから、異様に時間がかかる。
メ ーカーの縄張りがあり、他にはビジネスチャンスが与えられない。
だから、あまり良くなくて高いものを税金で買わされている可能性が高い。

・・・・・・っとまあ、ちょっと垣間見ただけですが、イザというときはどうなるのか不安になりました。
逆に、そんな軍隊の方が安心できるのかもね。
.....to be continued.

0 件のコメント:

にほんブログ村 健康ブログ フィットネスへ