・・・・・・っということで、雑念を持ちながらも順調にジョギングを続け、4周目も終わりに近づいた。
ここで、防衛省の話が出てきたので、少し横道にそれる。
いや、かなりそれる。
昔々、防衛庁の連中を相手に商売したことがある。
そのときの印象を、ちょっと書いてみる。
ジョギング、ましてやフィットネスクラブとは全くカンケーネー話である。
結論から言うと、戦う機会が長年ない軍隊というのは、めちゃくちゃ官僚的な組織になるということ。
・・・・・・っで、むかしむかし我が部門でかなり面白い試作品を開発した。
それを、市ヶ谷の防衛庁に売り込んだ。
ちょうどイラク戦争がおき、その試作品は現場のニーズにピッタリであった。
現場からはすぐにでも欲しいとの要望が上がってきた。
・・・・・・っで、めでたく売れました・・・っとはならない。
自衛隊の装備品として正式採用となれば、手続きが大変である。
ましてや、全く新しく開発された製品。
それも、自衛隊と一度も商売をしたことの無い、畑違いの会社の製品だ。
ちょうど、その分野は大手の電機メーカーの縄張りである。
まず、開発予算を組むところから始まる。
・・・・・・っで、外部の防衛技術研究協会とか何とかいう会社に呼ばれた。
簡単に言えば、その会社は自衛隊OBばかりを受け入れる、天下り会社であったのですが。
名刺を交換した人は、みな元将官クラスばかり。
要するに、昔のGeneral(将軍)ですね。
どんなことをする会社かというと、防衛省に技術的なアドバイスする会社なのですね。
その会社には、件の大手の電機メーカーも相当の出資をしている。
ハナから、公正な評価は期待できないことが分かる。
・・・・・・っで、途中経過は省略するが、開発をどこの会社に任せるか、入札があったのね。
まあ、そこまでよく漕ぎつけたものだが。
・・・・・・っで、負けました。(アッサリ)
やはり大手電機メーカーが落札して、同じものを1年間で開発することになりました。
タップリ予算を手に入れて。
・・・・・・っで、半年も経たずに件の大手の電機メーカーはギブアップしてしまった。
そりゃそうだろう。そんな簡単に出来るもんじゃない。
(この部分は一度書いたのだが、ちょっとマズイ内容なので、削除。)
・・・・・・っで、ようやく要求スペックが決まり、本格的な開発の入札があったのですが、今度は勝ちました。
そんなこんなでモタモタするうち、イラクからは自衛隊も引き上げてしまったのですが。
その部門から離れてもう何年も経つので、この話はその後どうなったかは知りません。
そのとき感じたこと:
誰も責任を取らない体制が出来上がっている。
だから、異様に時間がかかる。
全ては予算で動く。
だから、異様に時間がかかる。
メ ーカーの縄張りがあり、他にはビジネスチャンスが与えられない。
だから、あまり良くなくて高いものを税金で買わされている可能性が高い。
・・・・・・っとまあ、ちょっと垣間見ただけですが、イザというときはどうなるのか不安になりました。
逆に、そんな軍隊の方が安心できるのかもね。
.....to be continued.
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