・・・・・・・っということで、絶望して自ら命を絶つ者たち。
彼らは何ゆえに、あえて人中にあって孤立してしまうのか。
人とて獣となんら変わるところはない。
成長すれば、いずれは自らの力でこの世を生きてゆく術(すべ)を身につけねばならぬ。
ライオンの母親が、ある時期になると子等を突き放すのと同じく、
人間も親の庇護から去らねばならない時期を迎える。
人間の獣と異なる点は、独りで生きる力を修得するのに時間がかかる点のみである。
彼らは、自らの力量がこの世で生きていくには未熟であることに絶望するのか。
彼らは知らないのであろうか、
成人後も親のみならず会社をはじめ人間共同体で、
そういう力量の足らない者でも生きていけるようなシステムを備えていることを。
そこが獣と違い、人間という個では弱い生命体を守るあたりまえの知恵であることを。
否、彼らは知っているのである。
知っているからこそ、自らに絶望してしまうのである。
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