......っで、ドイツ語の挨拶をまず覚えましたよ。
インターネットのドイツ語会話で検索して、ようやく次の文を手に入れた。
Na, wie geht's? やあ元気?
Danke, gut! 元気だよ。
Und dir? あなたの方は?
Mir geht's auch gut. 僕も元気だよ。
初めての言葉っていうのは、予備知識がないので、丸覚えするしかない。
何回も繰り返しましたね。寝てもさめても。歩いているときも。
いつもブツブツ言っているので、娘が不気味に思ったらしい。
何も隠すことなんかないので、コレコレこういう理由で、ドイツ人女性インストラクターの気を引こうと一生懸命努力しているのだと説明してやった。
軽蔑はされなかったが、呆れていましたな。
ナーヴィゲーツ?
ダンケグート
ウントディール?
ミールゲーツアウフグート
いまでもスラスラ言える。
そして試してみる日が来た。
インストラクターはスタジオ入り口でいつも生徒を迎えて立っていることになっているのだが、今日は上手くタイミングが合うかな?
ドキドキ、ドキドキ
....なんじゃぃ、ええ歳をしたジイサンが
...我ながらバカみたいだ。
居た居た。
口の中が乾く。上手く言えるか。
いつもよりギクシャクした足取りで近づき、おもむろにナーヴィゲーツ?
彼女は最初何語で話し掛けられたか一瞬の間があったが、ドイツ語であると理解してくれた。
そうしたら、なにやらドイツ語でペラペラ反応した。
オイオイ、次はダンケグート ウントディール?....っと答えるのだろう。
ちゃんとテキストどおりに言ってくれなくっちゃ困るだろーが。
まあいいや、英語でもHow are you?っと聞いてI'm fine, thank you. And you?なんて学校で教えるような模範解答には絶対に遭遇したことがない。
なに言ってるのか分からんが、大きくは外れていないだろうと思い、ミールゲーツアウフグート.....っと答えた。
そのときの彼女の反応ったらなかったナ。
まあ驚いたろーな。突然、ジイサンがドイツ語をしゃべったのだから。
笑い転げて、しばらく息が出来なかったようだ。
Oh you can speak German!
Yes, I'm studying.
So, I'll teach you one German every lesson.
ヤッタぜ!!作戦見事に成功。
これで、私はそん所そこいらに居る、年寄りジジイとはみなされず、一歩抜きんでた存在になったことは確かだ。
.....to be continued.
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