2007年4月11日水曜日

風呂場の人々(6)

風呂場の生態を書いていると、なんだか気が滅入ってくる。
早くこのシリーズを切り上げたいのだが.......。
6)サウナ
サウナではかなりの忍耐力が試される。
暑さに対しての我慢なら、我慢するために入るわけだからそんなことは当たり前だ。
私が問題にしているのは、サウナ内でのマナーに関する我慢だ。

だいたいサウナってぇいうのは、汗が出てくるまでジッと我慢していなければならない。
あまり動き回るものではない。
ワシの場合は、汗が出てくるまで大体5分だ。
それより早く部屋を出てしまったら、サウナに入る意味がない。
だが、運悪く変なヤツの隣に座ったら、その5分が耐えられない。

変なヤツは、入ってくるなり挙動で分かる。
やたらオーバーな動きをして、「アー」とか「フー」とか、大ため息をつく。
黙って座っていろ!!......っと、ド突きたくなる。
暑くて苦しいなら、早く出て行け。
黙って耐えるのが男.......ッつうもんだろうが。
それをわざとらしく、ため息をつくんじゃねェ!!

大体この手のヤツっていうのは、社員旅行なんかの大部屋で朝早く目覚めたときに、「アー」とか「フー」とか、必ずため息をつく輩だ。
自分だけ早く目が覚めたので、まだ寝ている他人を大ため息をつくことによって起こそう.......っという魂胆だ。
黙っているか、先にそっと出て行くのがマナーってぇもんだろが。

そのうちにヤツは、腹の辺りに出てきた汗を手でヌラヌラ撫で回すようになる。
ワシはそのとき発する音が異常に嫌いだ。
なんとも嫌な音だ。

それでも我慢していると、その汗を回りに飛び散らせるようになる。
当然ワシにも、ヤツの汚ッタネー汗が飛びかかってくる。
もうこうなったら、我慢の限界だ。
こちらも大ため息をついて、サウナから出るしかない。


一度だけだが、とんでもない経験をしたことがある。
ソイツは社長と呼ばれていて、ゴマすりヤローを二人引き連れておった。
暫くして、そのゴマすりヤロー二人が出て行って、サウナルームにソイツと私二人だけになった。

そうしたらヤツはいきなり屁をこきやがった。
あの密室で、屁だぞ!!
オレもナメられたもんだ。
よっぽどぶん殴ってやろうと殺気立ったのは事実だ。
だが、そこで私の理性が戻った。
ヤツをぶん殴っても何にもならない。
ここまで長い年月を生きてきて、一片の道徳さえも身につけられなかった人間のカスを、いまさら更生させれられるか??
しかも社長だぞ。
今度はぐっと息をとめて、サウナを出るだけだ。

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