2007年4月10日火曜日

風呂場の人々(5)

5)柚子風呂
これも以前通っていたフィットネスクラブでの出来事だが、クラブ側のサービスの一環として冬至にゆず風呂を実施したことがあった。
今も続いているかは、定かではないが。

布の袋の中にゆずの実を入れて、湯船に浮かべるというなかなか洒落た趣向だ。
風呂場に足を踏み入れた途端、ゆずのよい香りがする。気の利いたサービスだ。

私はそのとき、すぐには浴槽に入らず、サウナに入りガラス越しに何となくその様子を眺めておった。
すると、何人かのオッサンが、柚子の入った袋を体に擦り付けているんですな。
自宅の風呂なら、まあ気持ちは分からんでもないが、ここは公共の銭湯......じゃなかった、クラブみんなが使う湯船だぞぃ!!

大体こういう行為に及ぶのは、デブっとしたオッサンだ。ちょっと見ている間に複数のオッサンがやっていたので、こういうのってみんな不快に思わんのかなあ.....と、自分の常識がややぐらついたのも事実だ。オレって、潔癖症が過ぎるのかなぁ.....っと。

だが、次のオッサンの行為を見て唖然とした。
腕や胸に摩り込んでいるのだけでも許せんのに、コヤツは股間にこすりつけたことだ!!
それも念入りにこすった後、出る間際にポイッと後ろ向きに投げ込んでいきやがった。

後ろ向きにだぞ!!
自分のしている行為は、公徳に反することは十分承知している証拠だ。
自分さえよければ、後は野となれ山となれ.....ってなわけか。

オッサンのコテコテ脂肪と汗を吸い取ってふやけた柚子の入った袋は、おまけに縮れ毛まで巻きつけられ、湯船にプカプカ浮いとった。

オレはそそくさと、湯船につからずにサウナを後にしたのはいうまでもない。

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