2011年4月20日水曜日

おあとがよろしいようで(その2)

・・・・・・・っということで、好評につき長屋での小噺。

「ようっ!源さんまた来たぜ。」

「なんだ八っつぁん、おめえもよっぽど暇とみえるな。

 他に行くところがないんかね。」

「そんな冷てぇ~こといわずに・・・・

 おっ!なんかけったいなもの飲んでいるじゃねぇ~か。

 なんか洗い粉の泡みてぇな。」

「おおこれか?【麦酒】ってぇ~んだ。

 えげれす語では【びいる】と言ってな、

 運動した後にきゅーっと飲むと、

 まるで極楽にいるような気分になれるんだな。」

「源さんは、ハイカラだからかなわねぇ~な。」

「ちょっと八っつぁんも飲んでみるか?」

「おう、あんがとよ。」

 ・・・・・・

「げっ!!!苦っっげぇ~~ 

 こんなまっずいものをよく飲めるもんだなぁ」

「こらこら、吐き出すこたぁないだろう。その苦いところがいいんだ。」

「まったく西洋かぶれのすることはわかんねぇな。

 おれはどぶろくや清酒のほうがずっといいや。」

「そうか、ちょうど【十一代】の吟醸が手に入ったところだから、

 おめぇにはもったいないが、そっちを飲め。」

・・・・・・

「さっき運動してきたと言ってたけど、

 またあの【運動結社】=【ふぃっとねすくらぶ】で

 【えろびくす】ってやつをやってきたんかい?」

「おまえはなんでも【エロ】に結びつけて考えるからいかん。

 今日は【踏み台運動】=【すてっぷ】をやってきた。」

「なんだいその【すけっべ】ってぇのは?」

「おめぇわざと間違えているんじゃない?

 【えあろびくす】と同じように

 【運動師範】=【いんすとらくたあ】の動作を真似るんだが、

 踏み台を上がったり下りたりする運動だ。」

「まぁ~たまた、そんなことして何が面白いんだ。

 おっ!!わかったぞ、若いねえちゃんが台を上り下りするのを

 下から覗くんだっ!」

「おめぇ~、しまいにははっ倒すぞっ!!」

・・・・・・

「【基本昇降】=【べえしっくすてっぷ】と言ってな、

 踏み台を上がり下りするんだ。」

「永遠に?」

「馬鹿だなおめえは、それだけじゃつまらんだろう?

 まず音楽に合わせて動く。」

「琴や三味線で?」

「んん~~、今は江戸時代だからそんなとこだな。

 蓄音機の進んだものと言っても、八つっぁんに説明しだすと、

 ややこしくなるからなぁ。」

「ふぅ~~んそれで?」

「次に慣れてきたら【膝上げ】=【にいあっぷ】とか

 【足上げ】=【さいどりふと】をやるんだ。」

「台の上で?」

「そうだよ。」

「そりゃあ足を高く上げたほうがいいんじゃねえの?」

「まあ、そういうことになるな。」

「ちらりって?」

「ちらりじゃまずいだろ、なるべく大きく足を開いてな。」

「おお、それじゃちらりじゃなくて、もろだな。」

「八っつぁん、またなんか別のこと考げえていねぇ~かい?」

「他には?」

「上手くなると【きっくぼーるちぇんじ】なんか出来るようになるな。」

「ななななっ、なんだってぇ~~!!

 【きん○ま、ぼーるちぇんじ】だってぇ?」

「八っつぁん、今なんて言った?」

「それって痛そうな技だな。」

「痛かぁないよ。慣れてくれば気持ちよく出来るようになるわな。」

「ききっ、気持ちいい?そんなもんかなぁ。」

「台の上でだよな?」

「そーだよ。なんかおまえさん台の上に拘るな。」

「源さん、なんか【まぞっけ】があるようだが、知らんかった。」

「次に【ぶいすてっぷ】なんかをやるな。」

「なんだそれ?」

「両足を逆ハの字に大きく開くんだ。」

「えっ!!えぇ~~~~~~~~?!!

 【ぶい字】大また開きぃ~~~~~?

 かっ再確認するけど台の上で?」

「そうだよ、台の上でだよ。」

「つっつ、次は?」

「【まんぼ】なんかだな。」

「まっまっ【まん】に【棒】だってぇ~~~~~?」

「どうした八っつぁん。」

「【ぶい字大また開き】に【まん○】に【棒】だってぇ~~~?

 ・・・・っでっで次は?」

「【しゃっせ】なんかもやるなぁ。」

「しゃしゃしゃしゃしゃ・・・・」

「どうしたんだ八っつぁん、よだれ垂らして。」

「おっおっおれ絶対、そっそのなんだ【えろびくす】に参加するよ。」

「八っつぁん、なんか異状に興奮してるよおまえ。こんどは鼻血まで出して。」

「おっおっおれ、最近溜まってるんだ。

 【えろびくす】に参加して・・・」

「参加して?」

「【しゃせい】するんだっ!!」


・・・・・・おあとがよろしいようで。





//

0 件のコメント:

にほんブログ村 健康ブログ フィットネスへ