2007年2月13日火曜日

インストラクターという職業(その2)

その他、体力的に厳しいのと、給料が厳しい以外にインストラクターにはイロイロと大変なことがある。
以下、気が付いたまま勝手に書いてみる。(大きなお世話だが。)
(1)種目を増やさにゃならん
収入を安定させるには、一つだけの種目ではダメで、多くの資格を持っているほどウリができる。
収入もさることながら、一日中ランニング系(ジョグ系?)のハードなものばかりやっていたのでは、体力が持たない。ストレッチ系のヨガとか、ピラティスとかを混ぜた方が、気を抜ける。
そこで、資格を増やすために養成スクールに通わなくてはならない。この時間は収入が無い上に持ち出しだ。資格といっても、公的なものではなく、謂わば業界資格だ。
収入を増やすためのハクをつけるのに、支出がついて回る。 この世界、ハヤリ・スタリがあるので、いつか自分の持ちネタが流行遅れになることだってある。一歩先の流行を見る目も必要だ。
(2)レベルチェックも受けなきゃならん
指導方法に問題が無いか、時々レベルチェックを受けなければならないシステムになっているらしい。キーの出し方、変な癖がついていないか、生徒に注意が行き届いているかなど、いつまでも気が抜けない。
(3)代行探し
体が資本といっても絶対病気にならんとはいえない。病気だけでなく、声には細心の注意を払うそうだ。どうしても休まなければならないときがある。そのときは代行探しが大変だ。誰でもいいってわけではない。最低限おなじレベルでなきゃならん。そのときは同期生が頼りだ。上のレベルの人に頼むときは、時給の差額も自分もちだ。相手に代行を頼まれることもあるのだから、マア、お互い様だが。
だけども、普段から仲良くしておかなければ、クラスに穴を開けることになる。友人のチャンネルつくりも大変だ。
(4)怪我は致命的だ
収入を増やそうと頑張りすぎ、体を壊すインストラクターもザラのようだ。体力維持のための出費も大変だ。不幸にも障害をおった場合、運動で食っていた人が、運動以外の職業に就くのはソリャ想像以上に大変だろう。
(5) 体型を維持しなければならない
インストラクターたるもの、生徒にそうなりたいと思わせる体型を維持しなければならない。デブのインストラクターは皆無だ。私は目がメチャクチャ悪いので、後ろの方からは女性インストラクターは皆美人に見える。だが、近くによって観察するとそうでもないことが多いから、美人であることは必須条件ではないようだ。
(6)毎日振り付けを考えなければならない
パターンの組み合わせだけなのだろうが、毎回同じにするわけにはいかない。さすがと思わせる振り付けも見せ付けてやりたい。いつしか、パターンのことばかり考える自分を発見することになる。気が抜けない。
(7)エージング
体を動かす職業上、これが最大の脅威だろう。いくら、健康に気を使っていても、寄る年波に勝てなくなる時期が必ず訪れる。どうやったところで、50歳を超えるまで、インストラクターは続けられない。他の職業に比べ、引退が早く訪れる。これは、男性インストラクターに重くのしかかる問題だ。若い内から、引退後の資格を念頭に置かなければならない。
(8)雇用が安定していない
自分の責任で生徒が集まらなければ仕方が無いが、経営者側にはクビにする言いがかりのネタはいくらでも作れる。しかも、長期雇用契約は難しい。よほど売れっ子にならない限り、立場は非常に弱い。

このほかにも、人気インストラクターになるためには、いろいろと気を使わなければならないことが多いだろう。 嫌な生徒もいるだろう。(私のよーな)

では、何故このようなキツく、不安定な職業を選択するのだろう。次はインストラクターの魅力を分析してみることにする。................to be continued.
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