・・・・・・・っということで、最近、「勘違い野郎」は色んなところに出没しだした。
勘違い野郎というのはあだ名で、ぼくとしてはあまり良い出来のあだ名じゃないが、
そのまんまなので、しばらくこのあだ名で通すことにする。
全体の印象が四角い。
顔も四角だが、体も四角だ。
おまけに四角い黒ブチメガネをかけている。
髪型まで、四角く刈り上げている。
ついでに、性格まで四角だ。
・・・・・・
勘違い野郎がぼくのクラブに出没するようになって、1ヶ月が過ぎた。
月曜のK嬢の追っかけ、というより片想いだ。
殆どストーカーと言って差し支えない。
全くの初心者のクセに、難関で有名な彼女のステップに出る。
出るだけならいいが、終わったあともスタジオに一人残り、彼女を独占する。
しかも、そのあとにある超難関の上級エアロビクスにも出る。
初心者といっても、運動神経ゼロの初心者だ。
当然出来ない。
全く上達する見込みはない。
なのに、出る。
もっと易しいクラスから出ろと、K嬢から露骨に言われても出る。
K嬢にホレているからだ。
・・・・・・・
昨日は、ステップの調子が良かったものだから、次の超難関の上級エアロビクスにも出てみる気になった。
一度出て、完全に撃沈されたクラスだ。
勘違い野郎が出ているくらいだから、こっちだって負けていられるかっ!
・・・ってな、ノリだった。
ヤッパリ、撃沈されて、棒立ちだった。
勘違い野郎と張り合っているぼくがそこにいる。
やっぱりぼくも、K嬢にホレているのだろうか?
・・・・・・
一昨日の、I嬢の中級ステップに出た。
そのときも、勘違い野郎が出ていた。
そのクラスで目撃するのは2回目だ。
先週も、終わったあとI嬢を独り占めにして、特訓を受けていた。
二人で、何か親しそうに話し合うのを見ていると、無性に腹が立って来る。
やっぱりぼくも、I嬢にホレているのだろうか?
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