・・・・・・っということでレッスン後、どちらかというと、いつも無愛想な女性インストラクターが話しかけてきた。
いつもは前なのに、今日は何で後ろだったのですかと。
3回ほど前から参加するようになったある勘違い男に、ぼくは腹を立てていた。
そいつのおかげで、ステップクラスのレベルがどんどん下がり、先週は下がるところまで下がってしまった。
本当は、出るつもりじゃなかったのだけれど、せっかく今まで皆勤賞だったので、後ろのほうで参加した。
そして、クラスの名称を実態に合った初中級クラスとすれば、ああいうド素人に合わす必要がなくなりますよ。
・・・ってなことを、正直に説明した。
彼女が言うには、最初このクラスを担当することになったとき、クラブ側から好きなようにガンガンやって下さいといわれたとのこと。
その通りやったら、地元の会員が付いてこられない事態になった。
(たぶん、会員からクレームが出たのだと思う。)
ぼくは、ギリギリ付いていける唯一の地元会員だったから、あのレベルをずっと保ち続けてほしかった。
1ヶ月の後、名称を初心者クラスに変更したことは、何度もここで書いた。
「ひとたびレベルを下げると、今までの会員が参加しなくなるんですよね。」と、悲しそうな顔をして彼女は言った。
事実、そうなった。
今では追っかけたちも、姿を現さなくなった。
彼女なりに、悩んでいたんだぁ~~。
その日の参加者は僕を入れて5人。
一人は、超上手い法人会員。
次にぼく。
あと、簡単になったからといって無理やり参加させた(本当は上手い)地元会員。
それと問題児の、勘違い男。
あとは初心者男。
こんな参加者構成で、全員が満足できるレッスンなんかできるはずがない。
先週は簡単すぎたと思ったのか、今回はいつものスピーディーな展開で進める。
せっかく参加してもらった女性会員、撃沈。
またぼくに騙されたと思っているだろうなぁ。
勘違い男、ぜんぜん出来ないくせにマイペース。
初心者男は、次回の参加は間違いなくないだろう。
・・・・っで、終わった後の立ち話に戻る。
毎回苦労されているのはちゃんとわかりますよと、ぼくは慰めた。
無理やり誘った地元会員のこともちゃんと知っていた。
今日のレッスンでは、あれ以上分解できないんですと彼女。
それに食らい付いてきてもらわないと、上達しないんですという。
それ以上分解して、手取り足取り教えるインストラクターはいくらでもいることを、ぼくは知っている。
でも、彼女はその線で妥協したくないのだろう。
それが彼女のポリシーだとわかった。
・・・・・・・・
勘違い男が一人、スタジオの真ん中に残り、ぼくとの雑談が終わるのを待っている。
「ホラ、居残り生徒がお待ちでかねすよ。」っと彼女を促した。
愛想がないと思っていた彼女の笑顔はとても素敵だった。
そして、近くから見ると、とても美人だということに今ごろ気が付いた。
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