2010年11月8日月曜日

大コケ

・・・・・・・っということで、歳を取ったものである。

自分のことをジジイと言いながらも、心の片隅では、

ウンニャ、まだ若いモンには負けないぞという意識がある。

ところが、土曜にたいしたことない山に登り、日曜日の朝のちょっと難しめのエアロビクスに出たあと、

簡単なはずのステップに参加した。

その時点で、だいぶ体力を消耗していた。

やたらに体が重いのである。

インストラクターも悪い。(人のせいにしてしまうが。)

振り付けを何度も忘れて、途中でノートを見に行くのである。

その間、参加者達は手前の簡単な動作を延々と繰り返す羽目になる。

これってスッゴク疲れるんです。

思い出す間、水でも補給して休んでくださいと言うべきだと思うんですが。

・・・・・・

それに加え、昨日のステップは足捌きが難しかった。

ついに、足が絡まって、派手に転んでしまった。

体重78kgのマア大き目の、先頭にいた男がもんどりうって、ステップ台から落下するのである。

しかも、若いときなら、咄嗟に体勢をリカバリーして、

例え転んでも、ささやかな出来事のように処理できるが、

自分でもこっけいなくらいに、大コケしてしまった。

ドッシィ~~~~ン

スタジオ中に響き渡る大音響。

一瞬、スタジオの空気が凍りついた。

みなの視線は、仰向けにひっくり返って、手足をバタつかす哀れな男に集中する。

滑稽だったろうナァ。

もちろん、空気とともに、全員の動きが固まった。

右の肩甲骨のところが痛いが、

「だっ、大丈夫」

と、努めて平静を装う。

ゴメンネー、流れを止めちゃって。

・・・・・・っと、心の中でつぶやく。

・・・・・・っで、

まもなく、ぼくの後ろに居た若い男が、転んだ。

流石に、ぼくほど大げさには転ばなかったが、

正直、ホッとする。

・・・・・・っと同時に、心の中でザマァ~見ろとつぶやいてしまった自分が悲しい。


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